ひなちゃんの誕生日〜俺たちが選んだプレゼント大作戦6 ページ30
ひなちゃんとやすside��
「お疲れ様〜。」
番組の収録が終わり、みんなそれぞれが帰り仕度を始めていた。
やす、普段と変わらんのになぁ。
話って何なんやろか。
今も大倉と楽しそうに話してるし。
俺っていつからこんなに心配性になってしまったんやろか。
「信ちゃん、じゃあ行こうか。」
「え？何(笑)今からお二人さん、デート？」
大倉が俺らをからかう言葉を投げつけた。
「そうやで。(笑)」
は？おい、お前何言うとるん。
やすの言葉にますますワケがわからんくなってきた。
「で、どこ行くん？」
「俺の後ついてきて。お昼一緒に食べたいんやけど。」
「わかった。」
「じゃあね、後でね。」
「お疲れ様〜。」
俺は何気ない一言を聞き逃さ無かった。
後でねって？
やす、何考えてるん？
入ったお店は、和食屋さんだった。
こじんまりした店内は、カウンターと
テーブル席がいくつかあるだけだった。
「やす、この店にはよく来るの？」
「うん、たまにだけどね。
お味噌汁と玉子焼きが美味しいんだよね。
定食二つお願いします。」
「それでさ、話って何や。」
「信ちゃん、顔が怖いで。(笑)」
「おまえなぁ、お前が話あるっていうから。」
「あ、緊張してるん？」
「そりゃあ話があるって言ったらさ、」
「あ、そっか、そうだよね。
今までのことがあるからね。」
早くしてくれよ。
これじゃあ俺の心臓がもたへん。(泣)
「あのね、話っていうのはね。」
俺は大きく一回深呼吸をした。
何があっても動じへん！
そう自分に言い聞かせた。
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作者名：niko | 作成日時：2019年5月16日 12時
