ひなちゃんの誕生日〜俺たちが選んだプレゼント大作戦4 ページ28
やす＆大倉side
「忠義〜電話したで。」
夜中にやつは突然やってきた。
「夜中ってさ、まだ10時やで。(笑)」
「俺の中では夜中なの。」
「信ちゃん何か言ってた？」
「うん、何か不安そうな声になっとった。
どうした？って言われちゃった。」
「やっぱりまだ不安なんかな。」
「この二年ほんまに心配かけちゃったからな。」
「そうだな。」
「俺、信ちゃんに何にもしてない。
心配ばっかりかけさせてさ。」
「やすがそう言ってたからさ、それならこの際だから、ちゃんと話したらええやん、って思ったわけさ。」
「だから俺がちゃんと電話した。(笑)」
「その間に俺と横さんでバーベキューの
支度しとくからさ。
あと、ぬい達も来るから。」
「え？どうやって？」
「マネが連れて来てくれるから。」
「じゃあ、うちも？」
「そうだよ。」
「それなら今日のうちに僕がそっちの家に行ってたら早くない？」
「あれ？ちびやす、寝なかったん？」
「うん。」
「おまえら、仲間が良いからな。」
「父ちゃんたちには、言われたくないなぁ。(笑)」
「じゃあ、俺が連れていくよ。
マネには連絡いれとくし。」
「わかった。」
「あ、それで丸だけど、仕事早く終わらせて、飛んで来るって。」
「大変やん。」
「丸が言ってたけど、やっぱり誕生日には
寂しい思いして欲しくないって。」
「そうやね、誕生日プレゼントも必要やけど、まずは楽しい一日にして欲しいよね。
心温まる日にね。」
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作者名：niko | 作成日時：2019年5月16日 12時
