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やすと忠義と初デート6 ページ14
青side
「お客様、どちらまで？」
「えーと·····。」
さっき送られてきたLINEを見て、運転手さん
に場所をつげた。
「マクセルアクアパーク品川まで。」
「お客様、その場所今日は夕方から貸切に
なってるみたいですよ。」
「そうなんですか？」
「ええ、さっきもそこまで行ったお客様がいて。入口に書いてあったんですよ。」
「そうなんですね。
実はそこで待ち合わせなんです。」
「お客様、もしかして·····。」
「え？」
「あちらにいらっしゃる方では。」
そこには忠義が待っていた。
「ありがとうございました。」
俺はタクシーを降りると忠義のところまで
走って行った。
「こら、やす！危ない。
転んだらあかんで！」
「大丈夫〜❤忠義、これは？」
「誕生日プレゼント。
ほら、何が欲しいか聞いた時に、
お魚見たいってゆうたやん。」
「ほんまに？」
「ゆっくり見れるように、貸切にしたん。
ふたりでゆっくり、見れるんよ。」
「あ、ありがとう。嬉しいよ。」
泣きそうな俺の手を取り、
「さぁ、お姫様様、ご案内いたします。」
なんて言われたものだから、
「俺、お姫様なん？」と言うと、
「今日は俺だけのお姫様やから。(笑)」
という返事に、我慢していた涙が溢れてしま
った。
「お前泣くとほんとにブスやな。(笑)」
「ほっといてくれ〜。(笑)」
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作者名：niko | 作成日時：2019年5月16日 12時
