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「コウ、何処のセカイに迷い魂があるか分かるか？
取り敢えず場所がわからないと何処にいるか特定できないから」
「セカイ名は『地球』だ」
「オッケー
…場所を特定出来たわ、『日本』って言う国の『東京』って言う場所みたい」
「『東京』ってことは人が多い場所の可能性があるってこと？」
「可能性はあるっちゃあるなまぁ、細かい場所は実際に誰かが行ってみないとわからないからなー」
「言い忘れていたが、今回は一人でも行けるらしいから一人分しか許可は貰ってない」
「なら、俺は今回は此処で指揮をしようかな」
「じゃあ、今回はケンに行って貰うでいいんじゃない？」
「それなんだが、今回は俺が行っていいか？理由は特にはないが…」
「俺は別にいいよ、コウが行きたいって言うんだし」
「俺も別にいいぜ、細かい場所とかは此処でもわかるし」
「リョウ、ケン、ありがとう…それじゃあ、行ってくる」
いい仲間と出会ったなと思い、俺は転移部屋へ行った。
side.？
人混みに流れ行く中、俺は目を覚ました。
見渡せば人がいて誰も俺のことには気づかずに只々、どこかへ向かっていた。
何をしたらいいのかもわからなかったから俺は人混みを離れて木陰のあるベンチに座って考えてみることにした。
side.ko
あの後、俺は転移部屋でセカイへと降り立った。
そこはリョウが言っていたように多くの人で賑わっており人通りの多い場所だとすぐにわかった。
神様に俺たちの仕事について言われたことがあるが、俺たちはセカイの異常が起きない限り存在は認識されないらしい。
そのため、通り過ぎる人たちは誰一人俺を認識していなかった。
「コウ、無事か？」
「あぁ、こっちは問題無い。ケンの方は迷い魂の場所、分かりそうか？」
「ばっちり！うんじゃあ、今からリョウに場所を指示して貰うわー」
「わかった」
こうして俺はケンの場所を特定する能力とリョウの指揮の元、迷い魂がいる場所の近く
まで行った。
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作者名：風味 | 作成日時：2020年8月18日 21時
