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その日の夜、俺たちは次への目的地の確認などのため集まっていた。
「次に俺たちが向かう場所なんだが…」
話を切り出したケンが顔を曇らせて、言葉を詰まらせたことから次の目的地を察した。
まぁ、ケンとマモルは表情が出やすいから分かりやすいけど。
ちなみに、コウとは長い付き合いだし以外と表情とかを見ると分かりやすかったりするんだよねー。
「ケンの様子から考えると、次の目的地はあの国なんだな？」
「あぁ。次に向かう国は俺たちの旅の中で一番危険な場所''ウェーナートル''だ」
どうやら、俺の予想は当たっていて、コウもケンの様子から分かったみたい。
マモルは何となく気づいたって感じかな？
「ってことは、狩人の国？」
「正解。まぁ、名前の通り狩人育成に力を入れていたりする国で、俺たちみたいな獣人の差 別が特に酷いけどね」
「ちなみに、この国を抜けたら後はベスティアまではすぐだけどな！」
「そうなんだ！」
マモルの返答に俺はマモルの周りに花が咲いたように錯覚したけど、マモルは次への希望が見えて嬉しいのだろうね。
「まぁ、今回はハウと里の生き残りの人たちの生存が目的だから極力長居はしない方がいいだろうな」
「なら、今回は怪しまれないように1日滞在して早朝に国を出るとかはどう？」
「俺はリョウの意見賛成ー」
「俺もー！」
「俺もいいと思う。後、行動する時は少人数で行く方がいいと思うだがどうだろうか？」
「確かに。その方が怪しまれないしね」
俺たちの行動方針も決まり、俺たちの目的への光が見えたような気がして夜にも関わらず山に月明かりとは別の光が射し込んだような気がした。
「よし、次はこの耳と尻尾だな！」
「耳は帽子とか被ったら誤魔化せるかな？」
「無難だがいいと思う。だが、全員だと怪しまれないか？」
「なら、俺たちは普通の人間に化けれることにして俺たちは普通にしておくとか？」
「それなら少しはマシになるか」
「よし、耳はこれでオッケー！次は尻尾だな！」
「尻尾は服の中とかローブに隠しておけるんじゃない？」
「確かに。うんじゃあこれでこの問題は解決！次は…」
なんだかんだで話し合ったり雑談をしたりしたけど、この四人で過ごすのは楽しいな。
言葉にするのは少し恥ずかしいから言わないけど…
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作者名：風味 | 作成日時：2020年8月18日 21時
