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あれから俺たちは里から離れる準備や、次の目的地の確認をした。
まぁ、準備と言っても里自体は小規模だし、荒らされているから持って行く物とかほとんど無かったけどね。
「みんな、準備は出来たか？」
「バッチリ！」
「俺も！」
「他のみんなも準備が出来てるみたいだよ」
「それじゃあ、獣人が暮らす''ベスティア''へ行くか」
コウの掛け声と共に俺たちは狼となって、里を離れて、狩人たちの住処である街とも今より遥かに離れた国へと駆け出した。
里を出てから数日が経ち、俺たちは目的地へと向かっていた。
「なーあぁー、まだつかねぇーの？俺、早くまともな場所で寝たい！」
「次の目的地まではまだまだ先だな」
「えーそんなー…」
「仕方ないでしょう？俺たちが目指す国は里から遥かに離れているし、この辺は身を潜めれそうな国もないんだから」
「ってことはまた野宿かよ….」
「なら、お兄さんが演奏しようか！」
「マモル、狩人に見つからないように程々にな？」
「うん！」
「この辺に身を隠せそうな山があるから今日はそこで野宿だな！」
ケンに言われた通り、少し駆けていくと山が見えて来た。
流石はケンの能力で、セカイの人たちには言えないからケンは鼻がよく効くとしか伝えていないが、どうやら疑われていないようで一安心かな？
山に入ると、樹々が生茂っていて、俺たちが身を隠すには丁度良かった。
ふと上を見上げると樹々の間から木漏れ日が覗いていて、心地の良い光が俺たちを照らしていた。
マモルの作曲に良さそうだと思って、マモルの方を見るとセカイへ行く時に一緒に持って来たであろうメモ用紙に何かを書き込んでいた。
流石マモルだよね。
「何か曲のいい案が浮かんだのか？」
「うん！なんかね、曲のフレーズが降りてきたんだ！」
「マモルの新しい曲が楽しみだな？」
「コウくん！…よーし、お兄さんみんなの期待に応えるように頑張ります！」
二人の会話を聞いて微笑ましく思った俺はクスリと自然の笑みを溢していた。
☆作者から☆
どうも、超亀更新作者の風味です！
超亀更新なので、それを改善するために今日から5日間、更新強化dayと記して更新をしていこうと思います！
なので、気まぐれ程度に見ていただけると嬉しいです！
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作者名：風味 | 作成日時：2020年8月18日 21時
