アーヤは天才サッカー『少年』！？ (ページ6)

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彩サイド

私が上に飛べばまるでついてくるかのようにペンギンたちもの飛んでくる赤い光に包まれたボールを

蹴ればペンギンたちもボールを囲う様に飛んでいく。やがてそれは一つの大きなペンギンになりゴールに

向かった。

彩「『皇帝ペンギン零号』！！」

皇帝ペンギン零号はペンギン技で最も最古で最初の技。どのペンギン技よりも強いとされている

私が【影山】さんに教わった最初の技だった。

晴「『ウォーター・フォール』…うわっ」

ペンギンの勢いには勝てなかったらしくゴールにボールが刺さった。

もう少しで前半が終わる現在の得点は４対０でこっちが勝ってる。あと一点取って後半部分はディフ

ェンスに回れば確実に勝てる。

雅「彩！」

彩「うん！」

最後はこれで決めよう。

私が初めて１から考えて私自身の最初の技。

ゴール前で立ち止まり軽くボールを上に蹴る。空中でボールがキラキラとした宝石に包まれる。

それを蹴ればゴールに入る前にパンっと宝石がはじけてあたり一面に花が咲き誇って晴斗は必殺技を

出す間もなくボールはゴールにささった。

ピピー

前半終了のホイッスルが鳴る。

今回のはちょっとしたゲームだから３０分のゲームで前半１５分後半１５分の休憩５分のもの

その休憩時間で水分補給をした。

雅「すごいね。まるで動きが全然見えなかった」

彩「そんなことない。久しぶりにやったからスピードも遅くなってて正直勝てるかどうかわからなかったもん。」

雅「全然そんな風には見えなかったけど…」

彩「雅人もすごいね。さっきの技きれいで見とれちゃいそうになっちゃった」

試合中だから集中しないといけないんだけどね。

雅「ありがとう。僕本当のポジションはDFだからあんまりキーパー技は持ってないんだよね。キーパーとしても使える技をいくつか使ってるんだ。」

そうなんだ。

雅「ちなみに晴斗はＭＦ明人はＦＷなんだよ」

彩「確かにイメージつくかも」

雅「彩はポジションどこなの？」

彩「基本どこでもできるけどよくやってたのはリベロかな」

雅「確かに過去のデータにもリベロのポジションで出てたね」

リベロは基本どこでもできるからかなり融通が利くポジションだと思うんだ。

彩「そろそろ後半戦始まるね」

雅「本当だ。後半は１点も入れなければいいんだよね。頑張らなきゃ」

彩「そうだね。一緒にがんばろ？」

雅「うん」

後半戦が始まる