アーヤは天才サッカー『少年』！？ (ページ44)

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綾真サイド

なんてことがあったんだよね。

風・豪((イライライライライライライライラ))

豪「ああ、偶然ここにサッカーボールと同じくらいの大きさの岩塩があるんだ」

松「すごい偶然だね。とりあえずそれ投げようよ。」

染「やめろ」

半「気持ちはわかるがそれはいったん置け」

綾真「全部聞こえてるよ？とりあえず修也はその岩塩をこちらに渡してくれるかい？彼らとは友人というだけだからね。」

僕は尾刈斗中メンバーを自陣のベンチに戻るよう促し拗ねている修也と一朗太たちの元に戻る。

綾真「拗ねるなんてかわいらしいところもあるんだね」

僕は修也の頭を撫でる。

綾真「ほら、一朗太もそんな顔するんじゃない。試合が終わったら思う存分構ってあげるから」

松「綾真～。僕もだよ～」

ドンッと空介に抱き着かれる。

綾真「わかったよ。空介」

僕は空介の頭も撫でた。

色々あったけど気を取り直してグラウンド中央に整列した

地「尾刈斗中監督、“地木流灰人”です。今日は宜しくお願いします。」

冬「ど‥どうぞ宜しく…。」

すると地木流監督は冬海先生から修也に視点を変えた

地「君が豪炎寺君ですね、帝国戦で君が打ったシュート見せてもらいましたよ、いやいや全くもって素晴らしかった、今日はお手柔らかにお願いしますよ。」

綾真(彼は修也のことしか見てないのか…まったく…)

地「確か君は橘綾真さんですね。」

地木流監督は修也から僕のほうに移った。

綾真「ええ、僕が橘です。」

地「勿論見ましたよ貴方のプレー、まさか貴方の様な素晴らしい選手があの弱小チームにいるとは思いまんでしたよ。」

綾真「おほめいただき光栄です。しかしそんなにたいしたことじゃありません。」

あの試合で本気なんて出していない。たいしたことない

地「たいしたこと？とんでもない！」

綾真「！」

地木流監督が僕の両肩を掴んだ。

地「決してお世辞ではありませんよ！あのシュートにディフェンスかなり素晴らしい物でした。…それとも、褒める以上のことをして欲しいのか？」

突然監督の雰囲気と顔つきがガラリと豹変、肩を掴んでいる両手にも一層力が入る

僕はにこりと微笑んだ。

綾真「それ以上…？笑わせないでください。僕はあの試合で全力を出し切っていない。褒められることさえしていないのにそれ以上なんて望みませんよ。」

地「何？」

綾真「今回の試合で全力を出せるよう頑張りますよ」