アーヤは天才サッカー『少年』！？ (ページ24)

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綾真サイド

角〈ピッチでは今まさにボールがセットされ、雷門中学のキックオフが開始されようとしています！〉

注目度に喜ぶ選手、緊張が加速する選手、様々いる。

円「さあみんな、がんばっていこうぜ！」

守が声をかけると共に、スタートのホイッスルが鳴らされた。

目金くんのキックオフから始まり順調にパスが進み、一朗太、染さん、マックス、宍戸くん…と繋がる。

そして染さんがシュートを打つ____が、

角〈そんなぁ～！あぁ～惜しかった。惜しかった～〉

残念ながら幸次郎に止められてしまう。

源「鬼道、俺の仕事はここまでだ！」

鬼「ああ、始めようか。____帝国のサッカーを」

これから始まろうとしていることに、僕は顔を歪めた。

幸次郎から有人にボールが渡ってからは展開が早かった。

雷門選手にボールを容赦なくぶつけ、ゴールを決めて行く帝国。

前半が終わる。

点数は10対0。

ベンチに戻ってき皆は疲れ切っていた

喋る気力すらない

まだ前半でこの状態。

後半が心配だ。

染「どうなってんだ、あいつら…誰一人息が乱れてないぜ」

松「そりゃそうさ。奴ら走ってないからね」

宍「僕ら、ずっと遊ばれてるって感じですよ」

円「クソッ！このまま終わってたまるか！後半は奴らを走らせて消耗させるんだ！」

守が決意したように拳を固く握る。

が皆の口から出てくるのはあきらめたような言葉ばかり

メンバーは、前半の帝国のプレーをみてすっかり自信を失ってしまったらしい。

円「何言ってる！？まだやるぞ！勝利の女神がどっちに微笑むかなんて最後までやってみなくちゃわからないじゃないか！そうだろう！？なあ、みんな！」

守が必死にみんなに呼びかける。

しかしそれに応える者はいなかった。

綾真(守…)

「____後半戦を始める！」

審判から声がかかり、後半が始まった。

〈さあ、後半戦がスタートです！圧倒的な帝国リードの前にどう立ち向かうのか！雷門イレブン！！〉

帝国のキックオフでスタート。

鬼「いくぞ…デスゾーン、開始。そして奴を…引きずり出せ！」

有人の合図と共に走り出す帝国学園サッカー部。

｢｢｢デスゾーン！｣｣」

円「あれは…」

風「円堂！！」

三人が撃ったボールは真っ直ぐゴールへ向かった。