アーヤは天才サッカー『少年』！？ (ページ23)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:23,890 hit

21 ページ23

綾真サイド

僕はまず補欠として出ていた。

綾真「目金って人…能鷹爪隠っていう奴なのかな？」

新しく入った目金という男子。

確か、運動神経はボロクソだった気がする。

僕は早速ベンチに座り様子を見る。

？？「あの～ここで一緒に見ても良いですか？」

そう言って僕の席の隣に座ったのは赤いメガネを頭に乗せた女の子。

春「私、新聞部の音無春菜です。橘先輩の事は存じ上げています。憧れの綾真先輩と会えるなんて感激です！」

綾真「ありがとう。こんな可愛い子に知ってもらえて僕も嬉しいな。新聞部って事は取材？」

春「はい」

秋「橘君って……ああ、取材ね。どうぞ」

木野さんが僕たちのもとに来た。

春「やっと11人揃ったんですね」

秋「うん」

木野さんは嬉しそうだった。

春「それで？」

秋「それで…？」

春「勝つ自信ありますか？」

秋・綾真「「勝つ自信？」」

音無さんに聞かれたことに僕達は少し悩んだ。

秋「あるかないかって言われたら…ない」

春「うわあ、やっぱり！」

木野さんの言葉が予想通りだったんだろうな

秋「でも…あの円堂くんとみんなを見ていると「勝つかも」…なんだか、そんな気がしちゃうんだよね。まだまだ始まったばかりのサッカー部だけど」

綾真「僕も来たばかりだけど、一緒に練習してきてこの学校の誰よりも僕達は彼らが努力してるのを見てきた。きっと、彼らはすごいチームになると思うよ。」

帝国vs雷門

正直言って複雑な心境だが、この試合を見て彼らの心境が変わってくれると良い。

春「うわぁカッコいい～！今のコメント、使わせてもらいますね！」

秋・綾真「「え」」

手帳にペンを走らせる音無さんまさか使われるとは思わなかったから僕は少し戸惑う。

そろそろ始まる。補欠で始まるなんて、寂しい

？〈挑戦です！これは、我が雷門に対する帝国の挑戦です！〉

春「なんですか？あなた…」

いつの間にか音無さんの隣に眼鏡の男子が立っていた。

角〈はい。小生将棋部の角馬圭太。角馬、角馬と覚えておいてください。そして今日はこの角馬が、実況解説を務めさせていただきま…あー！！自己紹介をしている場合ではなーい！〉

興奮気味の角馬くんが解説をしてくれるそうだ。

綾真「確かに、将棋部って感じするね。」

僕の呟きを聞いてるかはわからないけど、試合が始まるようだ。