【イナズマイレブン】怪傑の奇術師【男主】Ⅱ (ページ25)

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その後、ドラゴントルネードが杉森のシュートポケットを破り、3点目を手に入れた雷門。
やっと自分たちのペースを手に入れた染岡が少林寺と共にあがって、そのままドラゴンクラッシュを放った。

＿＿＿杉森は、監督との通信が途絶えた中で彼等に言われたことを思い浮かべてた。

“『俺たち、今のままじゃ(・・・・・・)相性最悪かもね』”

“「サッカーは楽しいもんだろ」
「勝利の女神は勝利を強く信じる方に微笑むんだ!!」”

「う、おおおお!!
……、俺は、負けたくない!!」

「キャプテン…」

「キャプテン…!」

「皆も同じだろう。最後まで、戦うんだ!
最後の一秒まで諦めるな!!」

誰の命令でも指示でもなく、自分の負けたくないという意志でゴールを守った杉森の言葉に、御影専農は頭につけていた通信器具を外していく。

「＿＿＿＿白石!!」

『!』

「本気の、勝負だッ!!」

攻めてくる御影専農を支えるように声をあげた杉森。
白石は目を見開いた後、ゆるやかに口角を上げた。

『＿＿＿＿負けないよ、俺たちは!』

ーーーー

御影の攻撃ががらりと変わった。
終盤になるにつれ、攻防戦が激しくなっていく。

「決めろッ!豪炎寺、A!」

円堂からボールを受け取った白石は、御影ディフェンスを抜いて攻めていく。
初めてふたりで作ったダブルサイクロンを放つ＿＿＿とした瞬間。

『ダブル、ッ』

「サイクロン!…ッ!?」

下鶴がシュートを相殺し、威力を失ったボールと三人は空中から落下した。