【ヒプマイ】狂ったように愛して3【反応集】

【Bad Ass Temple】 ページ8

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波羅夷空却


「おい！体に障んだからあんまり動くんじゃねーよ！」


まだ妊娠初期ということもあり、医者からは日常生活を普通に送ってもよいと言われた貴女。

もともと動いていないと落ち着かない性分からか、部屋の掃除なども積極的にこなします。

しかし、そんな貴女を彼は許してくれません。

貴女が何かをする度に眉間に皺を寄せ、やること全てを彼に奪われてしまいます。

『もー、お医者さんには動いても問題ないって言われたのに...』

「お前の場合は動き過ぎだ！」

彼に反抗ばかりする貴女にはぁと溜息をつく彼。

しかしそんな貴女だからこそ、彼は貴女を愛しく感じてしまうのでした。




四十物十四


「自分がお父さんに..」



『あのね、私妊娠したみたいなんだ...』

そう不安げな顔で言った貴女に、彼は驚きを隠せないのか動きを止めてしまいます。

いつものように泣いてしまうのではないかと恐る恐る彼の様子を伺う貴女。

貴女の予想通り、彼の瞳にはみるみる内に涙が溜まっていきます。

しかし、

「っ、自分、Aさんに...いや父親として相応しい男になるっす！」

服の袖で涙をごしごしと拭き、貴女の目をしっかりと見て決意をした彼。

その表情はどこか男らしく、今まで見てきた彼とは少し違います。

この日見せた新たな彼の一面に、貴女はより一層彼を好きになってしまうことでしょう。



天国獄


「お前が不安になることなんかなんもねーだろ」


家族の温かさを知ることなく育ってきた貴女。

彼に拾われたことで貴女の人生は大きく変わり、色鮮やかなものになっていきます。

しかし妊娠をしたことで、家庭を知らない貴女はこれから先の未来に不安を抱くようになりました。

『私っ、お母さんになれるかなっ』

彼の腕の中に包まれそんな不安を吐露した貴女を、彼は笑うことなく抱きしめ続けます。

大粒の涙を流す貴女の額にそっとキスを落とせば、乱雑に貴女の頭を撫でる彼。

「お前はお前なりにこいつに愛情を注いでやればいいだけだろ。勿論、俺にもな」

そんな言葉を返した彼に、思わず吹き出してしまった貴女。

どこか乱暴でいて優しい彼だからこそ、貴女は勇気を持って前に進めるのでしょう。




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