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一郎誕生日その4 ページ22

一郎side


家に帰るとすでに二郎と三郎は夕飯の支度をし始めていて。

まだリビングの飾りつけなどを見られたくないのか俺は自分の部屋へと追いやられてしまった。


時間を潰すためにも三郎から貰ったラノベをベッドで寝転がりながら読んでいるが...



『一郎、入ってもいい?』

「おお、いいぞ?」



コンコンとドアがノックされたかと思えばドア越しにAの声が聞こえる。

もう夕飯の準備が出来たのかと思い、起き上がるとそこには泣きそうな表情をしているAの姿があった。


「どうした?そんな顔して」


『....ごめんなさい』


「へ、」


部屋に入るなり真っ先に謝る意味が分からず俺は思考が停止する。

間抜けな顔をしている俺の表情が視界に入れば少し口ごもりながらAは話し始めた。



『誕生日プレゼント、間に合わなかった』


「え、今日のデートがプレゼントじゃなかったのか?」


『そんなことないよ、ちゃんと用意したかったんだけど私も楽しんじゃって忘れちゃった...』



―――だからごめんなさい。


そう言って瞳に涙を溜めながらAは再び頭を下げる。


俺からしてみれば、Aと二人で出かけるだけで最高のプレゼントになったんだけどな。



そんな俺の気持ちに気付いていないこいつは俺の服の裾をぎゅっと掴み俯いてしまう。



その手はぷるぷると震えていて、きっと泣くのを我慢しているんだろう。





その姿があまりにも可愛くて愛おしくて。




無意識に俺はAの頬にそっと手を添えていた。

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琥珀(プロフ) - いえいえ構いませんよ!確かにヨコハマは遊園地以来ですね...!今のところ上位はその二つのディビジョンなのでどちらかになると思います!またコメントしてくださりとっても嬉しいです( *´艸`) (2019年9月7日 23時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ - アンケートの方からいれなくてすみません! (2019年9月7日 22時) (レス) id: 7c495e9dec (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ - 今回もめっちゃくちゃ面白かったです!アンケートなんですけど、私的には最近登場していないヨコハマかなぁと思ったんですけど、ブクロもいいなぁと思いました!これからも頑張って下さい! (2019年9月7日 22時) (レス) id: 7c495e9dec (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - ありがとうございます!何だかんだ一番積極的そうなので告白させてしまいました笑次は看病編ですのでお楽しみに! (2019年8月30日 11時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
恋夢 - シブヤお泊まり編お疲れ様でした!そして、ありがとうございました!乱数くんから告白があるなんて…!尊かったです♪応援してます* (2019年8月30日 5時) (レス) id: 4ec059f202 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀 | 作成日時:2019年7月13日 23時

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