第９０話 ページ16
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ポートレイト発表本番まで、残り５日。
談話室にはいつも通り人が集まっていて、相変わらず賑やかだ。
万里「至さーん、今からHELL塔行きましょーよ」
至「いいけど」
万里「っし。新しい武器ドロップしたんすよ。早くぶっぱなしてぇ」
至「マジか。じゃ、紙装甲で行くから介護ヨロ」
私が談話室に入ってきたことに気が付いたのか、「Aもやる？」と至に聞かれて。
それにううんと首を横に振れば、ダイニングテーブルで頭を抱えている人たちの元へと足を進ませる。
ゲームよりも、今はこっちの方がちょっと気になって。
『どう？ポートレイト進んでる？』
そう尋ねれば、ぱぁっと表情が明るくなった太一。
でもそれも一瞬のこと。
そのまま項垂れるようにテーブルへと突っ伏した。
太一「大体は終わったッス。でも、本番五日後って厳しいッスよ〜」
臣「俺も、こんなの作ったことないからなあ。演出の方はなんとなくわかるけど」
十座「...演出のが難しい」
左京「ずっと独白が続く一人芝居だからな。そのままやると五分でも中だるみする」
初めてのことだからか、どうやら各々煮詰まってるところがあるみたいで。
演出について悩んでる十座は、臣や左京のアドバイスを聞きながら演出の構想を練っている。
そんな十座の前には広げられた一冊のノートが。
ちらっと顔をのぞかせてみてみると、そこにはびっしりと字が敷き詰められていて。
『わ、十座めっちゃ書いてるじゃん』
十座「...お前が作ってたやつ、真似した」
『作ってたやつ...ってあのメモ帳？』
臣「練習も一番熱心だし、結果は十座が一位かもな」
どうやら私でも、少しは十座の役に立てているらしい。
ノートを見られて恥ずかしいのは十座なはずなのに。
なぜかその言葉を聞いた私が照れるというかなんというか...。
私はそんな照れくささから逃げるように、視線を万里たちの方に戻した。
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琥珀(プロフ) - えななんさん» 更新ができずお待たせしてしまってすみません...。こうして今でもコメントいただけると、とっても嬉しいです！寒くなってきましたので、お身体にはお気を付けくださいね。 (2022年10月6日 11時) (
レス) id: 3c7d372253 (このIDを非表示/違反報告)
えななん(プロフ) - だいぶお話も進んで、冬組に近づいてきていて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2022年10月3日 17時) (レス) @page41 id: 15071f4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - るるるーさん» ありがとうございます！これからも喜んでいただけるように更新を続けていこうと思っているので楽しみにお待ちいただけると幸いです！ (2022年8月8日 0時) (レス) id: 74473316dd (このIDを非表示/違反報告)
るるるー(プロフ) - この前作品を読み始めたばかりなのですが、あっという間に読んでしまいました！！ワードセンスや設定などとても好みです！無理しない程度に、更新頑張ってください。応援しています！ (2022年7月29日 18時) (レス) id: 4d458783a4 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 瑠李さん» 本当ですか！？お読みいただきありがとうございます！更新頻度にばらつきがありますが、是非楽しみにしていただけると嬉しいです＾＾ (2022年7月14日 10時) (レス) id: 8c7c498829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2022年4月11日 23時
