第１８０話 ページ9
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幸「『今宵も語って聞かせましょう。めくるめく千の物語のその一つ...』」
舞台は幸が演じる、シェヘラザードの一言から始まる。
第一幕は、シェヘラザードとアリババのやり取り。
"幻のオアシスへのヒントがおとぎ話の中にある"というシェヘラザードの言葉を信じてアリババが旅に出る、という流れ。
天馬「『教えてくれ、シェヘラザード！幻の楽園オアシスはどこにあるんだ！？』」
幸「『では今宵も語りましょう。昔々とある国に...』」
天馬「『前置きが長い！三行で！』」
幸「『アラジン、魔法のランプ、魔法使い』」
天馬「『行ってくる！』」
幸「『気をつけてね、アリババ。あんた、昔から人の話をちゃんと聞かないっていう致命的な欠点があるから』」
天馬、今日は大丈夫そう。
堂々と演じているその姿はゲネプロの時とは全然違う。いつもの天馬だ。
そのおかげで、幸もちゃんと落ち着くことができてて。
次の二幕は、アリババとアラジンの出会い。
悪い魔法使いとの戦いの中、魔人を出現させるシーン。
三角の一番の見せどころだ。
三角「『俺は魔人。三つの願いを叶えてやろう。主の願いは何だ？』」
天馬「『ぎゃああ！尻に火がついた！』」
一成「『見ればわかるだろ！？あの魔法使いと大蛇をなんとかして！』」
三角「『魔法使いと大蛇か。それぞれ一つずつ、二つの願いを使うことになるがよろしいかな』」
天馬「『死ーぬー！！！』」
一成「『なんでもいいから早くして！』」
三角「『承知した』」
うん、三角もかずも楽しそうにしてる。
次は、椋の演じるシンドバッドとの出会い。
このまま、何とか最後まで行ってくれれば...。
天馬「『お前シンドバッドのくせに――』」
そんな時、天馬の口が止まって。
はっと息をするのも忘れそうになっていると、そんな空気を壊したのは椋のはっきりとした声。
椋「『黄金のありかなんて知らないよ』」
椋「『大人になりなよ、アリババ。幻の楽園なんてないんだよ。一発逆転で億万長者になんかなれないんだって。真面目に働け』」
天馬「『やめて、そんな正論、聞きたくない！』」
椋「『キミ、もう２０歳になるんでしょ』」
天馬「『あーあーあー俺は永遠の少年！』」
そこにいたのは、同級生に何も言えなかった椋じゃない。
あの頃とは違う堂々とした姿が、私の目にはかっこよく映った。
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琥珀(プロフ) - ヒロミさん» 全て読んでいただき本当にありがとうございます！面白いと言って頂けるとモチベーションにもなりますし、嬉しい限りです＾＾ストーリーは３部まで展開予定です！ただ、イベントストーリー含めた番外編も執筆予定なので、どのくらい先になるかは未定です...；； (2022年3月11日 21時) (
レス) id: 38ce327301 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロミ - 長くてすみません…3月に入り温度変化が激しい時期に入ったのでお体に気をつけて執筆活動して下さい！ (2022年3月11日 8時) (レス) id: 2c46af0c41 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロミ - すみません、感想が入り切れなかったので再度投稿しました。質問なのですが、アプリのA3はストーリーが最終章までアップされてますが、そこまでこの小説は展開していく予定なのでしょうか？私個人的には最終章まで携わってほしです最後まで小説を上げているの居ないので (2022年3月11日 8時) (レス) id: 2c46af0c41 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロミ - 初めまして、この小説全て読んだのですがとっっっても面白いかったです！あっという間に全部読んでしまいました。夢主の感情の変化がちゃんとストーリーに沿って変化しているので矛盾が無いですし団員達が徐々に夢主に惹かれていくさまは読んでてとても面白いかったです (2022年3月11日 8時) (レス) id: 2c46af0c41 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます！冬組推しにも関わらずここまで長々と読んでいただけて嬉しい限りです...！いよいよ秋組がスタートしましたので、のんびりとお待ちいただければ幸いです＾＾ (2022年2月25日 23時) (レス) id: 901c4aa1c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2022年2月13日 20時
