イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ9)

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（７）図々しいページ9

円堂「燃えてきたああー！！みんな！一週間の成果をこいつらに見せてやろうぜ！」

流石にメンバーのみんな解っているのか、円堂の言葉に「えぇーっ！！？」と言わない訳がなかった。

すると、図体のデカいヤツが円堂に話し出す。

壁山「あの…ちょっとキャプテン」

円堂「ん？何だ？」

壁山「オレ……トイレ行ってくるッス！」

円堂「え？おい！壁山！」

鬼道「どうするんだ？あいつを入れても、10人しかいないようだな。後の1人は…いるのかな？」

鬼道は何か解っているような顔して一定の方向を見つめていた。

僕もその方へ目を向けてみるとそこには修也くんがいるだけだ。

……鬼道は修也くんに何か用があって来たのだろうか。

そんな疑問を抱いているとクラスメイトの秋が一人の男子を引き連れてきた。

秋「円堂くーん！彼、サッカー部に入ってくれるってー！！」

松野「彼、確か運動は……」

染岡「あ、あぁ……」

目金「目金欠流だ。よろしく」

円堂「よろしくな！……ん？」

握手を求めようとした円堂に対して目金は周りをキョロキョロと見渡した。

目金「どうやら、ボクが最後の1人になったようだね。入部してあげるにあたって、条件があるんだけど」

円堂「条件？」

目金「ボクさぁ…10番のユニフォームしか着たく無いんだよねぇ～」

うわぁ……一番ダメそうなヤツが図々しいなぁ。

運動苦手な癖によく言うよ。

メンバーの中でもブーイングが来てる。

栗松「え～っ…どうするでヤンスか？」

少林寺「【枯木も山の賑わい】って言うしねぇ～…」

目金「どういう意味かな？」

円堂「よし、わかった！それでいいよ！」

良いのかよ。

栗松「キャプテン！マジでヤンスか！？」

円堂「マジだ！！」

あまりの潔さにズコッ！という効果音が付きそうな部員の一部が古典的な転び方をする。

ここまで来るといっそ清々しい。

まともに答えるアイツも、どうかと思うが。

目金「そうはさせないよ絶対にね」

……その自信は何処から来るんだ。

こう言うのって、【弱い奴ほどよく吠える】っていうんだよな。