イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ8)

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（６）嫌な予感ページ8

試合当日、円堂の嬉しそうな様子からしてある程度人数が揃ったようだ。

今日の天気予報は晴れだって言ってたのに、帝国学園のスクールバスが雷門中の門をくぐった途端、急に曇り出した。

…来た……帝国学園。

聖悟「…………」

辺見「鬼道さん、何でこんなチームと試合を？うちのスキルが上がるとは思えませんけど」

鬼道「おもしろいものが見られるからだ」

辺見「おもしろいもの？」

鬼道「あぁ、楽しみにしてることだな」

影山「…よりによってこの学校とはな」

聖悟「…………」

円堂は、キャプテンである鬼道に近づいた。

円堂「雷門中サッカー部の、円堂守です。練習試合の申し込み、ありがとうございます」

鬼道「初めてのグラウンドなんでねぇ…。ウォーミングアップしてもいいかな？」

円堂「あ、……どうぞ」

握手を求めようとした円堂を無視し、帝国イレブンはグラウンド全体を使って練習を始める。

流石は最強の帝国学園………と言ってあげたいが、雷門の連中とは違って自分から見ると対したことないように見えてしまう。

……変に挑発するような言い方だけれど。

鬼道は突然円堂のキャプテンマークを見たと思うと、いきなりシュートを彼に向けて打った。

円堂「！」

円堂は飛んで来たボールを何とかかろうじてキャッチしたが、グローブには激しく回転のかけられたボールとの摩擦で、僅かな焦げ跡をつけた。

円堂はそんな焦げ跡よりも高ぶった感情で、燃えていた。

この試合、嫌な予感しかしない。