イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ41)

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（３９）答えページ41

円堂「ゴ、ゴロゴロゴロ……ドッカーン！！！」

突然、円堂は咄嗟にグラウンド全体に響くぐらいの大声を張りあげた。

しかし、幽谷はその程度では怯むはずもなかった。

円堂「熱血パンチ！」

右へと体を飛ばした円堂は、その反動で渾身のパンチをボールに打ち込むことに成功した。

地木流「なにィ？！」

角馬「止めました円堂！幽谷のファントムシュートを止めました！」

風丸「円堂、お前……」

円堂「わかったんだよ、ゴーストロックの正体が！
ゴロゴロ変わるフォーメーションでグルグルになったオレたちの頭に、あの監督が“止まれ”って暗示を擦り込む。
つまり、オレ達は目と耳をゴワンゴワンにされてたんだよ！」

声を張り上げて円堂は熱心に説明をするが、聞いている側は全くなんのことだかさっぱりのようだ。

聖悟「もっと具体的な説明の仕方ってものを知らないワケ」

聖悟は頸を荒く掻き毟りながら呆れ顔をする。

目金「視覚と聴覚を惑わせる、催眠術だったのですよ。ゴーストロックの正体は」

目金がわかったようなフリでマネージャーに教える。
言っていることは間違っていないので聖悟はあえて口に出さなかった。

春奈「それでキャプテン、ゴロゴロゴロドカーンって！」

目金「そう、“止まれ”って暗示を打ち消したんですよ。
それを気付かせないために、あの監督はわざと挑発をして、冷静さを失わせたのでしょうね」

秋「じゃあ、天空くんはそれを知ってたからゴーストロックにかからなかったのね！」

勝利への希望を持ち始めた雷門イレブン。

その喜ぶメンバーに、聖悟はポーカーフェィスを崩さずに一言。

聖悟「……ま、使えそうなヤツらがいるからいいか」

豪炎寺は、解く鍵を見つけたかのようにGKを見つめた。

豪炎寺「まさか……？」

地木流「ヒャハハハッ、やっと気づきやがったか！だがもう遅いぜ！」

円堂「まだだ、オレ達の反撃はこれからだ！FWへボールを回すんだ！」

少林寺「でもキャプテン、染岡さんのシュートじゃ……」

円堂「あいつを信じろ、少林！……あの監督のいう通り、オレ達はまだまだ弱小チームだ。
だから、1人1人の力を合わせなくちゃ強くなれない。
オレ達が守り、お前達が繋ぎ、あいつらが決める！
オレ達の1点は、全員で取る1点なんだ！」

染岡「……！俺達、全員……」

核心を突かれた染岡は、やっと聖悟の言っていた意味に気付いた。

一人で突っ走ったって何も解決しない。