イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ5)

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（３）呼び出しページ5

ここの学校、購買もあるんだな。

昼休みというのもあって、やたらと1階の階段近くがすごく混んでいたけど、なんとかパンが買えた。

……いや、買ったというよりも何故か1年の女子がくれたと言うべきか。

教室へ戻って来ると、外を眺めてる豪炎寺とかいうやつと目が合った。

聖悟「…………」

軽く無視して自分の席についた。

と言っても、すぐ後ろの席なのだが。

机に突っ伏してパンをかじってると、円堂が豪炎寺に話しかけた。

円堂「豪炎寺。昨日、自己紹介してなかったからさ。
オレ、円堂守。サッカー部のキャプテンやってるんだ。ポジションはキーパー。
お前も、入らないか？木戸川清修ってサッカーの名門校だもんな！
道理であのキック、すごいはずだぜ！」

一方的に円堂が話すも、豪炎寺は何か思いつめた表情をしながら窓の外へと目を背けた。

円堂「……ん？どうした？」

豪炎寺「サッカーは……もうやめたんだ」

円堂「やめたって……何で？」

豪炎寺「俺に構うな」

円堂は不思議そうに首を傾げた。

円堂「？………あっ！」

聖悟「……ん」

今度は円堂はこっちに寄って来た。ちょうど半分ほど食べ終えた時だ。

円堂「なぁ、お前はどうだ？天空」

サッカー……か。

なんとなく昔のあれやこれやを思い出しそうになってしまった。

聖悟「……サッカー、ねぇ……一応考えておく」

それだけ言って食べるのを再開する。

円堂「…………」

円堂が「えぇ～っ……」とでも言いたそうな顔でこちらを見ていると、髪と目が茶色の男子が彼に話しかけて来た。

同じクラスの……確か半田とか言ってたはずだ。

半田「円堂！冬海先生がお前を呼んでる。校長室に来いってさ」

円堂「校長室？」

半田「大事な話があるらしい。オレ、嫌な予感がするんだ。例えば……廃部の話とかさ」

円堂「は、廃部！？」

聖悟「…………」

秋「私もそんな噂聞いたことあるけど…」

円堂「冗談じゃないぞ！廃部になんかさせてたまるもんか！」

と、ズカズカと教室を出て行った。

僕も残りのパンを飲み込み、席を立った。

秋「天空くん……？どこ行くの？」

聖悟「…………」

木野の言葉も無視して、円堂に気付かれない様、後をつけて行った。