イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ31)

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（２９）快く思わないページ31

豪炎寺が正式にサッカー部へと入部した。

円堂「これで豪炎寺は、雷門サッカー部の一員だ。みんな仲良くやろうぜ！」

豪炎寺「……豪炎寺修也だ」

宍戸「豪炎寺さんが俺達と一緒に……！」

少林寺「これで怖いもの無しだねえ」

ワクワクしていると同時に、1年たちは心強いという事で嬉しそうだった。

染岡「待てよ、そいつに何の用がある？雷門中には俺の必殺シュートがあるじゃないか」

イマイチ納得のいかない染岡が、円堂たちに反論した。

まだ豪炎寺のことを受け入れたくないように見える。

円堂「どうしたんだよ染岡？雷門中のストライカーが3人になるんだぜ？」

染岡「……！」

聖悟「円堂の言うことにも一理ある」

タイヤの上で胡坐をかいて、癖のように腕を組む聖悟がそこから降りながら話をした。

聖悟「FWが3人いるのは、こちらにとって得策だ。損はない」

染岡「天空まで……。ストライカーは俺1人で充分だ」

豪炎寺「結構つまらない事にこだわるんだな」

染岡「……っ！つまらない事だと？！」

自分を主張する染岡に、豪炎寺は鼻先で笑う。癇に障った染岡が、彼の胸ぐらに掴みかかった。

聖悟「あーあ、これだから気の短い人間は」

呟くように言った聖悟の意味がありそうな言葉に、円堂は首を傾げた。

秋「みんな、居る？」

春奈「これ、見てください！」

マネージャー達が部室に入ってくると同時に、染岡は苦虫を噛み潰したような顔をしながら手を離した。

聖悟「……ん、音無さん、その手元のディスク、なに」

春奈「まーまー。見てみればわかりますよっ！」

一緒に持ってきたパソコンにディスクを入れて画面を付けると、映像が映し出された。

聖悟「……あー。尾刈斗中の試合か」

春奈「その通りです！新聞部の情報を使ってゲットしたんです！
私にかかればこんなの、お茶の子さいさいですよ！」

円堂「スッゲーよマネージャー。これで尾刈斗中の研究ができるぞ！……ん？」

風丸「何だこれ？」

松野「なんで相手止まってんの？」

顔を寄せて映像を見るみんな誰もが、疑問を持つところだった。

尾刈斗イレブンは動けているのに、相手のチームが所々動いていないのだ。

春奈「たぶん、動けないんです。噂では尾刈斗中の……“呪い”だとか」

「「の……呪い？！」」

聖悟「…………」