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「なんでって具合悪ぃヤツ一人にすんのは危ねぇだろ」
『...そっか、うん。そうだね』
もしかしたら圭介が私の事を覚えていたかもしれないなんて淡い期待を抱いていたもんだから、そうぶっきらぼうな答えが返ってきて。
分かっていてもズキリと胸が痛む。
圭介は優しい。
それは私だからじゃない。そんなの分かってたはずなのに。
「俺、センセー呼んできますよ」
「おう、悪いな千冬ぅ。頼むわ」
「うっす」
そんな私に更に追い打ちをかけたのは千冬くんで。
きっと私を気遣ってのことだろうし、私の心情を察している訳でもないんだろうから責めるのはお門違いではあるけど。
でもやっぱり今圭介と二人っきりにされるのは気まずいというか。いやまあ気まずいのは私だけなんだけどさ。
そう思いながらも布団から顔を覗かせてちらっと圭介の方を見てみると、やっぱりこっちを見ている圭介と視線がぶつかる。
何で。
何でこっち見てるの、意味わかんない。
頭も痛いし顔は熱くなってくるし、どうすればいいのか分からない私を余所に圭介は口を開いた。
「何やってんだよ、いい加減寝ろ」
『寝ろ...って言われても』
「あ？」
『っ寝るよ！寝ればいいんでしょ！？』
大体、私だって寝たいよ。
けど誰だって好きな人にこっちを見られながら寝るなんて、相当な精神をお持ちでないときついと思いますが。
そんな風に心の中で圭介に文句を言いながらも目を閉じる。
不思議になことに、あれだけ寝れる訳ないと思っていた身体は、目を閉じた瞬間にぐっと沈むような重さを感じ始めて。
ああだめだ、もう寝そう。
――今日、かーちゃんは仕事なのかよ。
『...そ、だよ』
ふわふわとした頭でもう半分寝かかっている私に圭介が何か言っていたような気がしたけれど、あまり深くは考えずに身体を襲う睡魔に私は身を委ねた。
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琥珀(プロフ) - 白河青蓮さん» ありがとうございます＾＾書き溜めていたものが少ないので１話ずつの投稿になると思いますが、是非とも宜しくお願いします！ (2022年6月10日 22時) (
レス) id: bb1cc81145 (このIDを非表示/違反報告)
白河青蓮(プロフ) - 感情移入できるタイプに夢主ちゃんだ…。最高です！続き楽しみに待ってます。(無理はなさらないでください(^^) (2022年6月10日 18時) (レス) id: 7a285a1a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2022年6月10日 2時
