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「っっ、何で泣くんだよ」
『っふ..私の、せいで、』
私の意思に反して溢れ出る涙を止めることができずにいれば、圭介は困ったような、めんどくさそうな顔を向けていて。
それが一層ぎゅっと心臓を掴まれたような心地にさせながらも、圭介をケガさせてしまったかもしれないことの罪悪感でいっぱいいっぱいになる。
「あーもうっ、めんどくせぇな」
そう言って立ち上がった圭介。
かちっと一つ結びにされている髪型は、初めて見た時は衝撃だった。
急に留年したかと思えば見た目が別人のように変わってしまっていて。
最初は見慣れなかったその姿も、今となってはむしろ愛着すら沸き始めている。
「場地さん、大丈夫っすか？」
「だからなんともねーって言ってんだろ、俺がそんな弱そうに見えるか？千冬ぅ」
「見えねえっす！」
階段の踊り場でぺたんと涙を溢しながら座り込んでいる私を余所に、そんな会話をしている二人。
圭介の隣に立っているのは松野千冬くんだ。
同じ団地だし、圭介と仲良いし、私は何度もこの二人が話している所を見たことがある。
だろ、と笑った圭介に胸を撫で下ろしながら私はごしごしと袖で目を擦る。
こんな姿を圭介に晒すなんて。マイキーの前で泣いた時だってすごい恥ずかしかったのに。
そう思った瞬間、ふと目を擦っている手がぴたっと動きを止める。
何で、こんなこと気が付かなかったんだ。
――死んだはずの圭介が、どうしてここにいるの。
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琥珀(プロフ) - 白河青蓮さん» ありがとうございます＾＾書き溜めていたものが少ないので１話ずつの投稿になると思いますが、是非とも宜しくお願いします！ (2022年6月10日 22時) (
レス) id: bb1cc81145 (このIDを非表示/違反報告)
白河青蓮(プロフ) - 感情移入できるタイプに夢主ちゃんだ…。最高です！続き楽しみに待ってます。(無理はなさらないでください(^^) (2022年6月10日 18時) (レス) id: 7a285a1a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2022年6月10日 2時
