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『っっ！！！』
激しく乱れた呼吸にぐわんぐわんと揺れる脳。全身から汗が吹き出して私の荒い息だけが静かな空間の中はっきりと耳に届く。今、何が起きた？
視界に入っているのは暗くなった空...ではなくて一面に広がる白。天井だ。
軽くパニックになっている頭で何とかそれだけは認識して、次にゆっくりと私は首を横に動かす。
見慣れた棚、そこに置いてある漫画。私はここを知っている。
――自分の部屋だ。
さっきまでいた場所とは違う。気が付けば私はベッドに横になって、部屋には誰もいない。マイキーすらも。
一回目を閉じて、呼吸を整える。
さっきのことを思い出して震えていた手が、荒い呼吸が、次第に落ち着きを取り戻す。
もう一度ゆっくりと目を開けてみれば、やっぱり目に入るのは自分の部屋の天井で。
何も変わっていない光景が、より一層私を不安にさせる。
もしかして、マイキーが家まで運んでくれたとか。
そこまで考えて、私はふとあることに気が付く。
ずきずきと痛む頭の方に意識が持っていかれていたからか、確認することを忘れていたけれど、痛むのは頭だけで身体じゃない。
むしろどちらかというと身体の方は何ともない。私は車に轢かれたはずなのに。
それに加え、私はその後の事が何も思い出せない。
私は病院に行ったのか。
というか、私は本当に車に轢かれたんだろうか。
まだまだたくさん疑問はあったけれど、それでも私はとりあえず身体を起こしてみることにした。
うん、やっぱりここは私の部屋だ。間違いない。
そう思いながら顔を動かして部屋を見渡してみると、目に入ってきたのはカーテンの隙間から漏れている太陽の光。
その瞬間、私の動きがぴしっと止まる。
...いま何時。
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琥珀(プロフ) - 白河青蓮さん» ありがとうございます＾＾書き溜めていたものが少ないので１話ずつの投稿になると思いますが、是非とも宜しくお願いします！ (2022年6月10日 22時) (
レス) id: bb1cc81145 (このIDを非表示/違反報告)
白河青蓮(プロフ) - 感情移入できるタイプに夢主ちゃんだ…。最高です！続き楽しみに待ってます。(無理はなさらないでください(^^) (2022年6月10日 18時) (レス) id: 7a285a1a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2022年6月10日 2時
