第１４７話 ページ50
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『あれ、どうしたの皆集まって』
学校帰り、今日の稽古は休みだから久々に"遊び"に出掛けていた私。
寮に帰ってくると談話室には皆が勢ぞろいしていて。
よくよく見れば真澄といづみちゃんだけがそこにいない。
そんな視線に気付いたのか、至が私の方に顔を向ける。
至「真澄と監督さん二人で買い物だって」
『あ、仲直りしたんだ？』
綴「そうだといいんだけど...」
綴の苦笑いに首を傾げていると、玄関の方から聞こえてくるいづみちゃんの「ただいま」という声。
その声につられるかのように玄関の方へ顔を出せば、ちゃんと真澄も後ろに続いている。
『おかえりー』
綴「無事に...って感じでもないっすね」
いづみ「うーん、ちょっと色々あってね」
どうやら仲直りはまだできてないみたいで。
仲直りというか、真澄だけが朝よりも一層暗い顔で下を向いたまま。
...むしろ悪化してない？
至「あれ、監督さん、ほっぺたちょっと赤くなってない？」
『ほんとだ...ってもしかして叩かれたりした？』
いづみ「...」
真澄「...」
私と至でそう声をかければ図星なのかぐっと黙ってしまう二人。
「いい加減何があったのか話せ」という綴の言葉にいづみちゃんは自分がいない方がいいと判断したんだろう。
いづみ「私はちょっと席を外すね」
そう言って談話室を出て行こうとしたいづみちゃんに保冷剤を手渡してバタンと閉まる扉。
一向に何も話さない真澄のせいで、談話室には少しの間沈黙が流れた。
至「真澄、溜め込むと余計に悪化するよ」
そんな空気を変えたのは至の言葉で。
こういうとき大人な至は話を切り出すのが上手い。
だからか真澄も今までずっと黙っていた姿勢を崩し始める。
真澄「...死にたい」
咲也「え！？」
綴「おいおいおい、どうしたんだよ」
真澄のそんな一言に、咲也と綴が大きく目を見開いた。
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琥珀(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！まだまだ春組ですが、気長に待っていただけると嬉しいです！ (2021年5月4日 23時) (
レス) id: 2e5c416c18 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 100話目おめでとうございます！いつも更新を楽しみにしてます。これからも応援してます！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: bf03d702ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2021年5月4日 14時
