第１２８話 ページ31
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『やだ』
綴「そこをなんとか！！」
咲也「Aちゃんがいてくれたら、きっと至さんも考え直してくれるはずです！」
至が部屋に戻ってから、私を引き留めたのは咲也たちだった。
どうやら至がこの劇団に居続けてくれるように何かを企んでるらしくって。
その人員として、なぜか私も声を掛けられている。
『私は別に至がここにいればいいなんて思ってないし、』
シトロン「でもAはワタシに居てイイ言ったヨ？」
『それは、シトロンが演劇好きそうにしてるからじゃん！』
至を引き留めるようなこと、私はしたくない。
少なくとも私だったらそんなことされたくないし。
『ごめん、ほんとに私は――』
私はできない。
そう言おうと思ってたのに。
咲也「Aちゃんは本当に至さんが演劇を好きじゃないと思う...？」
『っ』
咲也の言葉に思わず私はぐっと黙ってしまう。
至が演劇に興味がないのか、なんて。
そんなことを聞いてくる咲也は大分ずるい。
興味がなかったらゲームの時間を割いてまで稽古には来ない。
台本だって、完璧に頭に入れることなんてしない。
...本当は演劇に気持ちが傾いていってることは、薄々気が付いてたんだ。
真澄「至はめんどくさい、やるならやるって言えばいい」
『真澄、』
至の"本当"の気持ちを見ないフリしていたのは私の方か。
『分かったよ、付き合う』
観念したようにそう言った私に、咲也は嬉しそうに顔を綻ばせた。
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琥珀(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！まだまだ春組ですが、気長に待っていただけると嬉しいです！ (2021年5月4日 23時) (
レス) id: 2e5c416c18 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 100話目おめでとうございます！いつも更新を楽しみにしてます。これからも応援してます！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: bf03d702ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2021年5月4日 14時
