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第126話 ページ29

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咲也「えええ!?」

シトロン「オー、バッドニュースネ」

綴「まじっすか...」

真澄「ふーん」



いづみちゃんから至がやめようと思っていることを正式に伝えられたのは、夜の稽古の時で。

もともと知っていた私といづみちゃんを除いた皆は、びっくりした表情で至のことを見つめている。




咲也「やめるって、本気なんですか!?」

至「一応保留ってことにはなってるけど」



綴「ティボルトは至さんの当て書きで書いたんすよ?」

至「それは、ごめん」



申し訳なさそうに謝った至が何となく可哀想に思えて。

私は咲也の隣から至の隣に移動して腰を下ろす。



二人が至を問い詰めるような形になっている中、シトロンはゆっくりと口を開いた。




シトロン「イタルも悩んだネ、気持ちわかるヨ」

『シトロン...』




劇団を続けることを決めたシトロンとやめることにした至。

どっちにもちゃんと理由があって、きっと軽い気持ちで結論を出したわけじゃない。



至だって、きっと悩んだ。


じゃなきゃ保留になったことを了承はしないはずだから。




真澄「...やめたければやめれば」

綴「おい、真澄!」

咲也「真澄くん、至さんがやめてもいいの!?」




皆がぐっと黙ってしまったタイミングで口を開いた真澄。

真澄らしいストレートなその言葉に反応したのは至ではなく咲也と綴で。




真澄「やる気がないならやめればいい、あのおっさんも言ってた」

綴「雄三さんか...」

至「そうそう潮時だと思う」




もしやめても皆のことは応援してる。


そんな至の言葉に、咲也の顔はぐっと歪められた。




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琥珀(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!まだまだ春組ですが、気長に待っていただけると嬉しいです! (2021年5月4日 23時) (レス) id: 2e5c416c18 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 100話目おめでとうございます!いつも更新を楽しみにしてます。これからも応援してます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: bf03d702ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀 | 作成日時:2021年5月4日 14時

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