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出会い 夢主 ページ2

Asight

私は、今の世界が嫌いだ。

みんな身勝手で偽りの笑顔を浮かべる



怖い



心の底から信用なんて出来ない

期待もしない

絶望しかもたらさないから。

だから、「人間」を変えてしまうこの世の中が嫌いだ



もう、いっそのこと



そう考えていると、身体が急に光に包まれ宙に浮かぶような感覚が私を襲った。

それからのことはあまり覚えていない

気がついたら私は見知らぬ場所に一人突っ立っていた。




烈々とした空の下


寄せてはまた打ち返す波のようなそのヒグラシの声


足元には一輪の白い鮮やかな花



あぁ、夏が来た



私は足元にはあった花を暑さなんて気にせずしゃがんでじっと眺めていた。


知っている。


この花はこの時期には咲かないことを


そして、この花の本当の花言葉を。




『君、こんな暑い中何してるの?』



誰かに話しかけられて立ちながら振り向いた


その瞬間、風が吹き髪をなびかせる。


「綺麗な花が咲いていたのでつい、」


瞬時に私はそう答えていた


『綺麗だね。』


声をかけてくれた人はそう返してくれた。


『ところで、どうして君はこんなところにいるの?』

こんなに暑い中、一人で花を眺めている人なんておかしいのだろう。

私は正直に身体が光に包まれて、気づいたらここに居た。と伝えた


「空から眺めるようなことができればいいんですけどね、」


少し馬鹿みたいな発言を交えて


何いってんだコイツ、馬鹿げたことを

そんな感じに思われてしまうのだろうなと思いながらもこの発言を撤回する気は無かった

しばしの間、真面目な顔をして私を見つめていた彼が口を開いた。


『羽で飛んで眺めればいいじゃん』


頭にハテナしか浮かばない


「何を言ってるんですか?羽で飛ぶ?悪魔じゃあるまいし羽なんてないですよ」


もしかして、この人やばいのでは。と感じ始めてる私に彼は間抜けな声を漏らした


『…へ?』


それから私の頭を撫でたり、ぐるぐると周りを回り始めたかと思うと、


『え、悪魔…じゃないの…?』


と一言。


「へ?人間ですけど」


その言葉を発した瞬間


彼はその場に固まったように動かなくなった。

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いな(プロフ) - ミミさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした💦他の方もダリ先生メインが良いと言うことなのでダリ先生メインでストーリーを進めようと思います!回答ありがとうございました。 (8月2日 23時) (レス) id: 0ab2647218 (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - ふふさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした💦他の方もダリ先生メインが良いと言うことなのでダリ先生メインでストーリーを進めようと思います!回答ありがとうございました。 (8月2日 23時) (レス) id: 0ab2647218 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - 私も愛され→ダリ先っていう感じが好きだなって思います。 (7月26日 7時) (レス) @page3 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - ダリ先生メインかな…! (6月23日 17時) (レス) id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
ペペロンチーノ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみにしてます! (6月11日 11時) (レス) @page2 id: 6c0ebe74bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いな | 作成日時:2023年5月27日 0時

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