出会い ダリ先生 ページ1
○o。..。o○
誰も出歩かないような灼熱の暑さの中
道端にしゃがみ込んでいる君の後ろ姿をみた。
『君、こんなに暑い中何してるの？』
興味本位で声をかけた。
人生においてこの一声、行動は今後の人生に全く影響を与えるようなことではない
そもそも、そんなこと考えもしなかった。
でも、この一言で
僕の人生が変わったんだ
そう、これが君との最初の出会いだったね。
− − − − −
ダリsight
休日の午後1時、教師寮での会議も終わって僕は真っ昼間に猛暑の外へと足を出した。
特に用事はない
ただ、「散歩」という名の一人きりの時間が欲しかっただけ。
考えることは山ほどある。
学校の事、大事な生徒の事、仕事仲間のみんなの事
でも、考えすぎて疲れちゃうことだって僕にもある。
一旦考えるのをやめ、季節の変化のはやさを感じながら夏の風景に目をやる
僕の視線は夏の風景ではなく、道端にしゃがみ込んでいる誰かをとらえた。
こんな暑い中、何をしているんだろう
率直な疑問だった。
そして、
疑問をもつと同時に心の中で思っていたことは口にでていた。
『君、こんな暑い中何してるの？』
声をかけられた相手は立ちながら僕の方へと振り返った。
その瞬間、初夏を感じさせる夏風が僕に吹いた
「綺麗な花が咲いていたのでつい、」
君はそう答えた。
彼女に近づいて、ついさっきまで眺めていたであろう花をみる。
それは一輪の白く鮮やかでこの初夏の時期ではもう見れないはずの花だった
『綺麗だね。』
この花は時期がずれていてもこの猛暑の中でも、りんっとしていてとても美しかった。
『ところで、どうして君はこんなところにいるの？』
花を眺めていたということは分かったものの、なぜこんな暑い中一人でここに居るのか
僕はとても不思議に思った。
「えっと、なぜか急に光に包まれて…気づいたらここに居ました。家に帰れなくて迷子なんです…空から眺めるようなことができればいいんですけどね、」
深刻そうな顔をして何を言っているのだろう。
『羽で飛んで眺めればいいじゃん』
どうしてこの考えがこの子には浮かばなかったのだろう
「何を言ってるんですか？羽で飛ぶ？悪魔じゃあるまいし羽なんてないですよ」
『…へ？』
僕は間抜けな声を漏らしてしまった。
角は…ない…
尾も…ない…
羽も…ない…と
『え、悪魔…じゃないの…？』
「へ？人間ですけど」
僕はその場に固まってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いな(プロフ) - ミミさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした💦他の方もダリ先生メインが良いと言うことなのでダリ先生メインでストーリーを進めようと思います！回答ありがとうございました。 (8月2日 23時) (
レス) id: 0ab2647218 (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - ふふさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした💦他の方もダリ先生メインが良いと言うことなのでダリ先生メインでストーリーを進めようと思います！回答ありがとうございました。 (8月2日 23時) (レス) id: 0ab2647218 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - 私も愛され→ダリ先っていう感じが好きだなって思います。 (7月26日 7時) (レス) @page3 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - ダリ先生メインかな…! (6月23日 17時) (レス) id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
ペペロンチーノ(プロフ) - とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (6月11日 11時) (レス) @page2 id: 6c0ebe74bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いな | 作成日時：2023年5月27日 0時
