■暑さの中で■ アツヤＤＥ同い年♪ ページ48
あ「……暑い」
ア「……言うなよ、それ」
あ「……」
あたしは言葉を失い、アツヤを見る。
今日はどうしてこんなに暑いのだろうと、考えた。
答えなんて、太陽のせいだと決まっているのに。
ア「……そんな、こっち見んなよ」
あ「何で」
ア「何となく」
ふぅと、小さく息を吐く。
根拠が無いからと、言い返す気力などどこにも無かった。
あ「ねぇ、アイス」
ア「A出して来いよ」
あ「やだよ！ ここはアツヤが」
ア「やだし」
あたしたちは家の廊下にいるので、行こうと思えば冷蔵庫なんて
すぐ近くであった。
それでも、あたしは動こうとは思えない。
すると、アツヤがゆらりと立ち上がった。
あ「どこいくの」
ア「れーぞーこ。 アイス出してくる」
あ「あ、あたしのも」
ア「Aは自分でとって来い」
あ「ぇ、酷」
アツヤはそれだけ言って、歩いていった。
どうして、あんなこと言うのかなぁ。
もう少し、優しくしてくれたっていいのに。
あ「……おかえり」
ぺたぺたと足音を立てて帰ってきたアツヤの手には、アイスがひとつ。
あたしは、自分の分が無い事を確信する。
と同時に、アツヤが持っているアイスを横取りすることを考えた。
アツヤは何も言わずに、あたしの隣に座る。
あ「…ね、一口ちょーだい」
ア「やだ」
あ「何で？ お願い！」
ア「……」
何、と、あたしは思った。
アツヤはじっとあたしのことを見つめ、何も言わない。
すると、その時。
いきなりアツヤは、無防備だったあたしの唇に、自分の唇を重ねてきた。
あ「んっ……」
ア「…は……」
小さく声を漏らす。
――甘い。
それがアイスの味なのか、アツヤの味なのかは、あたしには
分からなかった。
ア「……A」
あ「なに」
ア「満足？」
あ「……ううん、――もうちょっと、欲しい」
ア「馬鹿」
アツヤが、目を逸らして、言うから。
だからあたしは、少しだけわがままになってもいいかな、と思うのだった。
■ＥＮＤ■
□嫉妬□ 円堂ＤＥ同い年♪→←□焦らさないで□ 一之瀬ＤＥ同い年♪
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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あか(プロフ) - イナボカlove＞ありがとうございます！すみません、この小説は完結しているので、もうリクは募集しておりません；； (2012年9月8日 20時) (
レス) id: 169d48cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>けっしょうｓ♪了解です！ここにはもう書けないので、新しい占いの方に書きますね！ プレイリストから見てください^^ (2010年10月2日 20時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>瓜葉ｓ♪有り難うございます！凄く嬉しいですっ＞＜ >>ポプリンｓ♪はい…みんなのリクエストを書いていたら、こうなりました(笑) 人気者ですね、キャプテン！ｗｗ (2010年9月24日 19時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
ポプリン - 円堂君が多いですねェ〜（*^_^*） (2010年9月22日 20時) (レス) id: 04b4beda3a (このIDを非表示/違反報告)
凪葉 - すんごくおもしろいです！ (2010年9月21日 18時) (レス) id: 4b659af7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2010年3月27日 20時
