□強さを求めて□ ヒートＤＥ同い年♪ ページ37
円「行くぞ！ 皆！」
皆「おうっ」
円堂が声を掛けると、皆はそれに答える。
サッカー部では、週４、５回のランニングは忘れず、
体力作りに励んでいる。
今日は、そのランニングの日で、あたしも走っていた。
二周目を走ろうとした、その時だった。
あ「……――っぁ？」
視界が、暗転した。
気が付けば、目の前にぼんやりと浮かぶ、影。
ヒ「俺だよ、ヒート。 わかる？」
あ「…ひー、と？ 何で」
ヒ「A、走ってたらいきなり倒れたの」
あ「嘘……」
ヒ「気分、どう？」
気分は、最悪だった。
頭がくらくらするし、真っ直ぐ立っていられる自信がない。
あ「凄く、悪い……」
ヒ「そっか。 多分、貧血だから、安静にしてなさいって。 寝てなよ？」
あ「ん……」
あたしはまた、ベッドに倒れこむ。
元々病弱なあたしは、運動に興味が無かった。
でも、唯一…サッカーだけは、好きだと、やってみたいと思えたのだ。
だから、何度倒れそうになっても、こうして倒れてしまっても、
もう一度、立ち上がってきた。
ヒ「A？」
ヒートも子供の頃から病弱で、あたしと同じ様なものだった。
そして、大きくなるにつれ、ヒートは強く、大きく育っていった。
でも、あたしは。
ヒ「A、大丈夫……」
あ「あたし。 サッカー、向いてないのかな」
ヒ「何言ってるの、A。 今まで続けられているんだから、
向いてるに決まってるじゃん」
――あたしは、強く、なれなかった。
今だって、こうして倒れることはしばしばある。
ヒートは、毎日元気に走り回っているのに。
あ「ヒートは、強くなったよね」
ヒ「A…さっきから、どうしたの？」
あ「あたしよりも早く、あたしよりも強くなった。 あたしはまだ…弱い」
ヒ「弱くなんかないよ。 Aは、強くなった」
ヒートは、そっと微笑む。
…本当に？
ヒ「今までより強くなったのは、明らかじゃないか。
だったら、これからだって、まだまだ強くなれるよ」
あ「……ん」
ヒ「Aは、弱くなんかないからね」
にっこりと微笑んで、あたしの頭を撫でるヒート。
あたしはそっと、その力強い肩に、頭を乗せるのだった。
□ＥＮＤ□
■永遠のライバル■ 半田ＤＥ同い年♪→←■愛の充電■ 円堂ＤＥ同い年♪
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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あか(プロフ) - イナボカlove＞ありがとうございます！すみません、この小説は完結しているので、もうリクは募集しておりません；； (2012年9月8日 20時) (
レス) id: 169d48cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>けっしょうｓ♪了解です！ここにはもう書けないので、新しい占いの方に書きますね！ プレイリストから見てください^^ (2010年10月2日 20時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>瓜葉ｓ♪有り難うございます！凄く嬉しいですっ＞＜ >>ポプリンｓ♪はい…みんなのリクエストを書いていたら、こうなりました(笑) 人気者ですね、キャプテン！ｗｗ (2010年9月24日 19時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
ポプリン - 円堂君が多いですねェ〜（*^_^*） (2010年9月22日 20時) (レス) id: 04b4beda3a (このIDを非表示/違反報告)
凪葉 - すんごくおもしろいです！ (2010年9月21日 18時) (レス) id: 4b659af7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2010年3月27日 20時
