□お泊りさん□ 風丸ＤＥ同い年♪ ページ35
風「……Aさ〜ん？」
あ「ん〜、何」
風「何、じゃないだろ！ いつまでいる気だよ……」
あ「だって〜……帰る気なくなっちゃったんだもん……ぁ。そうだ」
あたしは思い出したように立ち上がった。
携帯を手に取り、押したボタンは、あたしの家の番号。
風「！ A、それは駄目……！」
一が、はっと気づいて、あたしの手から携帯を奪おうとした。
しかし一の手が携帯に触れることは無く、通話が始まった。
あ「あ、お母さん？ あたし今日、一の家に泊まるから」
風「A、やめろって！」
あたしはパチンと、携帯を閉じた。
青ざめる一に向かって、にっこりと微笑み、一言。
あ「今日一日、宜しくね♪」
風「まじかよ……」
中二の男女が、ひとつ屋根の下。
普通の母親であれば、止めるか、からかうかするのだろう。
しかし、あたしたちの母親は違った。
わかった、ゆっくりしてらっしゃい、の一言。
ここまで放任主義なのも、どうかと思うけれど。
風「あのな、うちの母さんに、何て説明するんだよ？」
あ「いいじゃない、普通に、今夜泊めてくださ〜い、で」
一は、考え込むように黙ってしまう。
実際のところ、それでOKなのだ。
一の母は、天然というか、何だかほんわかとしたところがあって。
いいわよ、私も嬉しいわ、で終わってしまうのだ。
あ「人のこと言えないじゃない。
安心して。 あたしはただ、漫画を読み漁るだけだから」
風「漁るなよ！」
まだ読み途中なのよね、とあたしは言う。
風「……ぁ、A。 じゃぁ、泊まっていいかわりな。
ちょっと、こっち向いて」
その時だった。
一の整った顔が、近づいてきたのは。
あたしは、のんきに睫が長いな〜、なんて思ってしまう。
あ「ぇ」
それは一瞬の出来事。
あたしの唇に、暖かくて、心地よいものが触れた。
それが――、一の唇だと分かるのに、何秒か掛かってしまった。
一の、唇？
あ「ちょ、ぇ、いま、なにした！？///」
風「泊まるんだろ。 代金だよ！///」
あ「ば、馬鹿ぁぁぁああああ！！」
女の子みたいに顔を赤くする一に向かって、何度も叫ぶあたしなのでした。
□ＥＮＤ□
■愛の充電■ 円堂ＤＥ同い年♪→←■お隣さん■ 風丸ＤＥ同い年♪
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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あか(プロフ) - イナボカlove＞ありがとうございます！すみません、この小説は完結しているので、もうリクは募集しておりません；； (2012年9月8日 20時) (
レス) id: 169d48cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>けっしょうｓ♪了解です！ここにはもう書けないので、新しい占いの方に書きますね！ プレイリストから見てください^^ (2010年10月2日 20時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>瓜葉ｓ♪有り難うございます！凄く嬉しいですっ＞＜ >>ポプリンｓ♪はい…みんなのリクエストを書いていたら、こうなりました(笑) 人気者ですね、キャプテン！ｗｗ (2010年9月24日 19時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
ポプリン - 円堂君が多いですねェ〜（*^_^*） (2010年9月22日 20時) (レス) id: 04b4beda3a (このIDを非表示/違反報告)
凪葉 - すんごくおもしろいです！ (2010年9月21日 18時) (レス) id: 4b659af7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2010年3月27日 20時
