□初対面の香り□ 咲山ＤＥ同い年♪ ページ31
あ「ひゃぁっ！？」
転ぶ……！？
そう思った、その時だった。
あ「ぁ！？」
がしっと、誰かに支えられる。
危うく、倒れるところだった……
じゃ、なくて！
お礼、言わなきゃ……
あ「…っと、有り難う！」
???「いや、別に。」
あ「あーっ！ 咲山くん！？」
あたしは大声を上げてしまった。
ほぼ初対面なのに、馬鹿かあたしは！
咲「そうだが……お前は、Aだっけ？」
あ「え、覚えてんの？」
咲「まぁ、な……」
あたしは目を丸くする。
まさか、覚えられてるとは思わなかったから。
咲山くんとは、同じクラスだけれど、一度も話したことはない。
むしろ、あたしが避けていたくらいで。
あ「えっと、有り難うね」
あたしは、もう一度頭を下げる。
咲山くんは、ちょっと不良っぽいと有名で。
あたしの友達は勿論、あたしも、少し怖いと思っていたのだ。
でも…話してみると、何だか、優しそう？
咲「いいって。 A、危なっかしいし」
あ「ぅ； 危なっかしくなんか、無いし！」
咲「ばーか。 何にもないところで転ぶやつの、
どこが危なっかしくないんだよ」
あ「う、うるさいなぁ；」
あたしは、口を尖らせる。
そんなあたしを見て、微笑む咲山くん。
といっても、口元は隠れてて、見えないんだけど。
あ「ていうかさー。 何で、あたしの名前、知ってたの？」
咲「…知りたいのか？」
あ「ぇ、知りたいっていうかー……気になる！」
咲「……」
押し黙る咲山くんと、きょとんとするあたし。
そんなに、言いたくない理由なの？
咲「ちょっと」
あ「？」
あたしに、手招きをする咲山くん。
あたしは、言われたとおりに咲山くんの方へ、何歩か近づく。
咲「いいか？」
あ「ぅん？」
その時。
ふわ、――と、いい匂いがした。
咲「Aのこと、気になってたから」
気がつくと、咲山くんの顔が、あたしの耳の横から離れていくところで。
それは、ついさっきまで咲山くんの顔が、
あたしの耳元にあったというのを、証明することでもあった。
あ「――ぇっ」
いま、何て言った？
あたしのこと、気になってたから？
それって――…
あ「待って、咲山くん！」
あたしは、去ろうとする背中に向かって、呼びかけたのだった。
□ＥＮＤ□
■愛に酔って■ マックスＤＥ同い年♪→←■ふたりでお弁当■ ヒートＤＥ同い年♪
- 金 運: ★☆☆☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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あか(プロフ) - イナボカlove＞ありがとうございます！すみません、この小説は完結しているので、もうリクは募集しておりません；； (2012年9月8日 20時) (
レス) id: 169d48cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>けっしょうｓ♪了解です！ここにはもう書けないので、新しい占いの方に書きますね！ プレイリストから見てください^^ (2010年10月2日 20時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>瓜葉ｓ♪有り難うございます！凄く嬉しいですっ＞＜ >>ポプリンｓ♪はい…みんなのリクエストを書いていたら、こうなりました(笑) 人気者ですね、キャプテン！ｗｗ (2010年9月24日 19時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
ポプリン - 円堂君が多いですねェ〜（*^_^*） (2010年9月22日 20時) (レス) id: 04b4beda3a (このIDを非表示/違反報告)
凪葉 - すんごくおもしろいです！ (2010年9月21日 18時) (レス) id: 4b659af7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2010年3月27日 20時
