■ふたりでお弁当■ ヒートＤＥ同い年♪ ページ30
あ「……ぁ」
ヒ「A？ どうかした？」
あ「……忘、れた」
あたしは、いま顔を真っ青にしていることだろう。
自分でも、血の気が引く音が、聞こえた気がした。
ヒ「何を？」
あ「……弁当」
ポカンと、口を半開きにするヒート。
ヒートはあたしの彼氏で、今まさに
一緒にお弁当を食べようとしていた、その時だった。
鞄をあさって、弁当がないことに気づいたのは。
あ「どう、しよう……」
あたしは、小さく呟く。
一応女だけれど、サッカー部に属しているあたしには、お弁当無しで
午後の授業と部活を乗り切ることなんて、到底不可能であった。
そんなことを考え、絶望していたとき。
ヒ「…A。 一緒に、食べる？」
あ「…ぇ？」
あたしは、目を丸くした。
一緒に食べる？
お弁当を？
ヒ「俺の、弁当。 今日ちょっと多めだから、食べてもいいよ。
Aにも足りるか分かんないけど」
あ「い、いいの？」
ヒ「ぅん。 俺のでいいなら！」
ヒートは天使のような笑顔を見せる。
天使が、舞い降りてきた……！
最初に思ったのは、そんなことだった。
ヒ「じゃぁA、半分あげるね」
あ「有り難う！ …――ぁ」
ヒ「ん？」
あ「お箸、無いから。 やっぱりいいよ」
ヒ「お箸？ そんなの、大丈夫だよ」
ぱくっ
あたしの口に突っ込まれた箸。
それは、そんな効果音が付くような感じであった。
あ「ん〜、おいし！」
ヒ「そう？ Aの口に合って、良かった！」
そう言って、ヒートも自分の口に箸を運ぶ。
……ん？
あ「ヒート……」
ヒ「なーに、A？」
あ「ぇっと、さ。 その……か、間接、キス……」
ヒ「ぁ。 ばれた？」
あ「ぇ？」
ポカンと、口を開ける。
ばれた、ってことは、最初からヒートはそのつもりで……？
あ「……」
ヒ「いや、俺たち付き合って一ヶ月だし？
そろそろいいかなーって、思ってさ」
あ「ヒートの、馬鹿ぁぁぁぁああああ！！」
その後あたしは、鞄の中にお弁当が入っているかを、
要チェックするようになったのでした。
■ＥＮＤ■
□初対面の香り□ 咲山ＤＥ同い年♪→←□サッカーよりも、愛してる□ 円堂ＤＥ同い年♪
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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あか(プロフ) - イナボカlove＞ありがとうございます！すみません、この小説は完結しているので、もうリクは募集しておりません；； (2012年9月8日 20時) (
レス) id: 169d48cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>けっしょうｓ♪了解です！ここにはもう書けないので、新しい占いの方に書きますね！ プレイリストから見てください^^ (2010年10月2日 20時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>瓜葉ｓ♪有り難うございます！凄く嬉しいですっ＞＜ >>ポプリンｓ♪はい…みんなのリクエストを書いていたら、こうなりました(笑) 人気者ですね、キャプテン！ｗｗ (2010年9月24日 19時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
ポプリン - 円堂君が多いですねェ〜（*^_^*） (2010年9月22日 20時) (レス) id: 04b4beda3a (このIDを非表示/違反報告)
凪葉 - すんごくおもしろいです！ (2010年9月21日 18時) (レス) id: 4b659af7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2010年3月27日 20時
