□迷える少女と、皇子様□ 改ＤＥ同い年♪ ページ19
あ「……どうしよう」
あたしは小さく呟く。
自分の体が震えているのを感じた。
ここは…どこだか、わからない。
つまりは、迷子。
あ「ちょっと待ってよ、中２にもなって迷子ってどういうこと！？」
自分に言い聞かせるように言うと、きょろきょろと周りを見た。
でも、ここは部活の皆と来た遊園地で、
周りを見れば分かるような状況じゃない。
あ「…ひとまず、中央広場に行かなくちゃ」
あたしは思い出した。
もしも逸れたら、中央広場に集まれと言われていたことを。
でも…肝心のその中央広場の場所さえわからないのだ。
あ「ぅう……ここが、ここだから……」
どうにか案内板を見つけるも、方向音痴のあたしにはわかるはずもなく。
…その時。
後ろから、自分に近づく人の気配。
???「どこに行きたいんだ？」
あ「…ぇ、っと…中央広場……」
???「それは、ここ」
そう言ってその人は地図の中の中央広場を指す。
あ「ぁ…あたし、方向音痴で……ここからどっちに行けばいいの？」
???「あっちの方だけど…着いていこうか？」
あ「あ、有り難う！ あたし、A。」
???「俺は、改。」
改と名乗る、その男の子は、軽く微笑むと、歩き始める。
あたしはその後を追いかけた。
改「いくら方向音痴でも、これくらいわからないとやばいぞ？」
あ「ぅ…だって、……」
改「だって？」
あ「…ごめんなさい。」
あたしが呟くと、改くんは吹き出した。
そして、可愛らしい笑顔で笑い出す。
改「…はは、Aいい子^^」
あ「…うるさいっ」
目に涙を浮かべる改くんを睨むあたし。
改「…ぁ、ここだぞ。」
あ「本当！？」
改「もう、迷子になるなよ？」
あ「ん^^」
あたしが微笑むと、改くんは手を振って背を向けた。
あ「…っ改くん！」
改「A？」
あ「…また、会おうね！」
改「あぁ、Aがまた迷子になったら助けに行くから。」
あ「なっ……」
それだけ言うと、改くんは行ってしまった。
…また、会いたいな。
あたしはだんだんと見えなくなっていく改くんの後姿を、
ずっと眺めていた。
□ＥＮＤ□
■ふたりの先生■ 豪炎寺ＤＥ同い年♪→←■お前は俺のもの■ 咲山ＤＥ同い年♪
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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あか(プロフ) - イナボカlove＞ありがとうございます！すみません、この小説は完結しているので、もうリクは募集しておりません；； (2012年9月8日 20時) (
レス) id: 169d48cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>けっしょうｓ♪了解です！ここにはもう書けないので、新しい占いの方に書きますね！ プレイリストから見てください^^ (2010年10月2日 20時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>瓜葉ｓ♪有り難うございます！凄く嬉しいですっ＞＜ >>ポプリンｓ♪はい…みんなのリクエストを書いていたら、こうなりました(笑) 人気者ですね、キャプテン！ｗｗ (2010年9月24日 19時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
ポプリン - 円堂君が多いですねェ〜（*^_^*） (2010年9月22日 20時) (レス) id: 04b4beda3a (このIDを非表示/違反報告)
凪葉 - すんごくおもしろいです！ (2010年9月21日 18時) (レス) id: 4b659af7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2010年3月27日 20時
