もう一度… inar

謎 ページ10

伊「あの、俺、君のこと思い出したいんだ、でも、時間かかりそうだから…その、色々聞かせて？」

有「え！？うん！いいよ！！」


そう言われたけど、１つ謎がある。伊野ちゃん、記憶力はいい方なのになぜ、俺のことを2年で忘れてしまったのか。

まあいい、できる限りのことは話してみよう。


有「まず、俺と伊野ちゃんは同じ中学だったんだ。」

伊「ほう」

有「それでね、伊野ちゃん中二のときいきなり消えた。」

伊「それは知ってる。」

有「俺、伊野ちゃんと凄い仲がいい友達だったよ！？」

伊「そっか…」

有「まだあるけど…これでも、思い出せない？」

伊「うーん…」

有「あ！じゃあ！おはよう！」

伊「ん？今、お昼だよ？」

そっか…


これも…覚えてないのか…

こんな形で言うはずじゃなかったのにな…

伊「ごめん…何となく出て来てるんだけど…思い出せない…」

有「そう…」


でも、このまま終わりたくないよね！

有「じゃあさ！友達になろ？そしたら思い出せるかも！」

伊「うん！そうだね！ごめん、すぐに思い出すから…」

有「いいよ…無理しなくて…」

伊「じゃあ、君の名前は？」

有「あぁ！俺は有岡 大貴です！」

伊「あ！さっきも聞いてたね！笑笑」

有「そうじゃん！笑笑」



伊野ちゃんのこの笑い方、変わってない。


どうして伊野ちゃんは覚えてないの？

どうすれば思い出してくれるの？

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