もう一度… inar (ページ6)

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覚えてますか…？ 2 ページ6

先「はい。じゃあ、山田！お前、伊野尾と仲いいらしいな。」

山「はい。」

先「じゃあ。伊野尾は山田の隣に座りなさい。」

伊「はい。」

俺の隣になる。

そんな漫画チックなこと考えてたけどダメだった。

山田は、俺の斜め前。

つまり、山田の隣ってことは俺の前。

どうしよう…隣ではないけど、隣みたいなもんだ。

え！？伊野ちゃん俺のこと見ながら笑ってる！？

やっぱり覚えてくれているのかな？

そう思ったけど現実はそう、甘くない。

伊「山田じゃん！久しぶり！！」

山「おう！伊野ちゃん！なんだよ、昔、俺と同じ身長だったくせに、大きくなりやがって。」

伊「はは、山田は相変わらず…笑笑」

山「なんだよ！！」

そうやって…俺の前で楽しそうに話している。

俺も、自分で言うのも何だけど…

顔、変わってないんだけどなぁ…

まあ、2年前のことだもんね。忘れるよね。

やばい、自分で言って悲しくなってきた。

そんなこと1人で考えてると

山「何1人でブツブツ言ってんの？怖いんだけど。」

有「えっ！？なに！？」

山「なに！？じゃねえよ！もうHR終わった！」

有「え、ああ、そう。」

伊野ちゃんはいなくなっていた。

有「ねえ、山田。今、夢？」

山「はあ？ついに頭おかしくなった？」

有「これって夢？伊野ちゃんって実在してる？」

山「してるわ、ボケ」

そういって山田に頬をつねられた

有「いててって、ごめん！痛い痛い！」

山「そういえば、大ちゃん伊野ちゃんと知り合いだったんだっけ？」

有「え？ああ、そうなんだけど…向こうは、覚えてないみたい。」

山「え！？大ちゃんのことなんて忘れるわけないでしょ！？こんなにうるさいのに！」

有「なんだよ！けなされてんのか励まされてんのかわかんねぇよ！」

山「じゃあ、直接聞いてみれば？」

有「え、」

山「伊野ちゃーん！」

有「ちょ！山！」