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過去 ページ49

伊「この話をして大ちゃんが落ち着くか分かんないし、大ちゃん俺のこと嫌いになるかもしれない…」



有「俺、伊野ちゃんの過去を知りたい。それに伊野ちゃんのこと嫌いになるなんて絶対にないよ。」




伊野ちゃんは深呼吸をした。





伊「俺が最後に中学校に行った日、家に帰ったら母さんが泣いていたんだ。
話を聞くと父さんに暴力を振るわれたって言った。

昨日まで父さんも母さんも普通だと思ってた。…俺は。

けど、ずっと母さんは父さんに暴力を受けてたらしくて…
俺、何にも気づけなかった。
そんな自分に腹が立ったし、母さんをここまで追い詰めた父さんのことも許せなかった。


だから、父さんが帰ってきたら一言言ってやろうって思ってたんだ。
母さんはやめろって俺を止めた。


けど、父さんが帰ってきた時俺は言った。
「母さんに暴力振ってるってどういうことだよ」って。


そしたら、父さんは理由も言わず俺を殴り始めた。」





伊野ちゃんはその日のことを思い出したのか声が震えていた。




伊「次の日も、その次の日も俺は暴力に耐え続けた。


ある日いつものように父さんは俺に暴力を振るいながら「お前は俺の子じゃない」って叫んだんだ。


俺は衝撃を受けて、何も感じなくなった。」

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あぽろ(プロフ) - すごく面白いです!!!!!!更新楽しみにしてます頑張ってください!! (2018年5月2日 20時) (レス) id: 45c25e2e4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピカる | 作成日時:2018年5月1日 1時

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