5：プロローグ ページ5
カミカゼの仕事が終わり、帰宅した玲の携帯に1本の電話が入った。
夜9時過ぎに鳴り響く携帯に気だるそうに答えた。
「はい、もしもし〜？」
『玲、久しぶりだな、帰ってきてくれ。』
電話相手をろくに見ずに出た玲は、久しぶりに聞く父親の声に相当驚いた。玲は家を出てから連絡をとったことがなかった。
「お久しぶりです。急に連絡来たら帰ってこいとは何ですか？」
『表情が動かない無愛想なお前に縁談だ。どうせ彼氏の1人や2人いたことないんだろう。』
表情を動かす気力をなくしたのはあなたが原因だろ。
私の印象が無愛想なのは私をちゃんと見ていないからだろ。
彼氏が1人や2人いるのはまずいのではないか。
いないのは否定しないけど、勝手に決めつけないでいただきたい。
色々文句はでてきたが、もう既に30近い年齢になっているので、これから恋愛する気も起きない。なら決められた婚姻でも、書類上の関係を持っておくのはありかもしれない。
そう思った。
「そうですね、恋愛とは縁のない人生を送ってきたので、その様な話はありがたい限りです。詳細をお教え願えますか。」
『前向きに検討してくれているようで助かるよ。場所は東都ベルツリーホテルの最上階にあるレストランだ。時間は私とお前の相手の仕事の時間の関係で明後日の20:30〜だ。遅れてくれるなよ。』
それだけ言って切られた。こちらの予定も聞かないで。
やっぱりこの人は私に興味などないんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅葉楓(プロフ) - 紅音時 楼寿さん» 楽しみにしていただいてありがとうございます！応援、励みになります！これまでよりゆっくりになってしまいますが、これからも更新し続けます！頑張ります！！！ (4月10日 22時) (
レス) id: 68bcdf560e (このIDを非表示/違反報告)
紅音時 楼寿(プロフ) - いつも楽しみにしています！更新頑張ってください♪ (4月9日 8時) (レス) @page27 id: 4c57eb2496 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅葉楓 | 作成日時：2024年3月5日 15時
