難儀な結婚話

9：結論 ページ9

しばらくして、降谷さんと父が一緒に帰ってきた。
何故、、？

｢さて、降谷くん。娘を貰ってくれないか？｣
父の言葉に私の意思は入ってない。
いや、“私の意思など必要ない” という私を気にする必要が無い、という意思は含まれてるかもしれない。

降谷さんは私に一瞥してから言った。
｢僕は、お嬢様ご本人の意思に従いたいと思います。｣



、、、は？


、、、、、何言ってんの？





｢……玲はどうしたいか？｣


今更恋愛なんて分からない。


相手は警察官。それも警察庁の人間。
長官との見合いの話など、断る理由がない。縦社会で上の者との見合い話なんて出世しやすくなるだけなのだから。


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……………私のことはどうでもいい。父さんはこの男と私を結婚させたいんだ。


だから、結婚する。そこに私の意思は関係ない。


演じるんだ。死神と世界有数のハニートラッパーと天才朝ドラ女優に認められた演技力()で、“初めましての男に惚れた女”を。


演じろ。

演じ続けるんだ。

都合のいい存在に。

日本のために働くこの人の為に、この人の帰る場所になるんだ。


本音を言うと、30過ぎてから恋愛する気はないので、書類上だけの関係でも、あるのは本当にありがたい(((


｢私は、、降谷さんと関係を築いていきたいです……！｣
｢…！む、娘はこういっているがどうだ？｣

少し伏せ目、でも上目遣いをチラチラして様子を伺う。
降谷さんは、波長に少しの乱れを感じるが顔には出てない。余程のポーカーフェイスを持っているようだった。

｢…わかりました。これからよろしくお願いします。“玲”さん｣

一応イケメンの部類に入る男性に急にいい声で下の名前で呼ばれたら、照れない日本人はあまりいないと思う。
…最初にあった間は気にしないでおこう、、。今は。

★★★★★★

紅葉楓です。

夢主sideのお見合い完結です！

次からは、お相手さんsideです！


駄作者が書く駄作ですが、お付き合いいただけると幸いです！

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