Only you (ページ7)

今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:15,220 hit

fk ページ7

fk side.

2017年8月3日

次の日から

佐久間がやりたい5つのこと

を実行することになった

sk『その1！海に行く！』

「うみぃ？そんな簡単なことでいいのかよ」

sk『いいのいいの！

一緒に行く人がいなかったから行くことも無かったし』

そう言って俺たちは電車に乗り

近場の海を目指した

席はがらがらで

その車両は俺たちの独占だった

sk『こんなに人がいないといけないことしてるみたい笑』

「確かに笑」

なんて笑いながら外を見る

ガタンゴトン＿＿＿

電車の音だけが俺たちの耳に残っていく

sk『着いたーーー！！！』

久々の海は潮風と共にキラキラと輝いている

「おぉ〜！綺麗だな。」

sk『･･･ね。よし。ふっか！遊ぶよ！』

「･･･は？え、おい。ちょっと待てって！」

佐久間に腕を掴まれ

海へと砂浜を走り出す

こんなの生まれて初めてだ

そこから俺たちは

王道すぎるように海を満喫した

sk『おりゃっ！！』

「あっ！おまえ！

めちゃくちゃ濡れたじゃん！

このっ！！」

sk『うわっ！ふっか強すぎだろ！』

「えいっ！とりゃぁっ！」

男子高校生がやることでもないよな

と思いつつ

笑顔が溢れて止まらない

「･･･なぁ佐久間･･･そろそろ休憩しようぜ･･･」

sk『･･･だな笑
流石に疲れたわ笑』

海の家でかき氷を買って浜辺に座る

佐久間は買おうとしなかったけど
俺が奢ってやった

sk『ひゃっ！冷てえ！』

冷たそうに食べる佐久間が面白くて

「ふはっ」

sk『おいー！笑うなよ･･･

ふっかも食べたら絶対そうなるよ！』

なんて佐久間はムキになっていた

「じゃあ、そろそろ帰るか」

日はだんだんと沈んできて

海を橙色へと染めている

sk『･････････あっという間だったなー』

「また･･･来ようぜ」

sk『･･････っおう！』

俺らは来た道を戻っていく

その影に俺が気づくことは無かった