Only you (ページ3)

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2017年7月31日

その日を境にあいつ

佐久間と会うようになった

いや、正確に言うと

ばったり会うようになった

今日も図書館に勉強しに行こうとすると

sk『あ！ふっかじゃん！おーーーい！』

黒髪をふわふわとさせながらあいつが走ってくる

別に広い町でもないからたまたま会うなんてことも珍しくないと思ったが

「･･･お前。俺のことストーカーとかしてないよな」

あまりに会いすぎて不審に思えてきた

sk『そんなことないってば〜！笑

たまたま歩いてると、ふっかに会うんだよなー

なんでだろ？』

お気楽に笑う佐久間

「まぁいいや･･･

お前はどこ行くの？」

sk『うーん。散歩？』

「お前、何歳なの？」

見た感じは俺と歳は近い気がする

sk『高2！』

「なんだ、年下かよ

どこ高？俺と同じじゃないよな？
見たことねーし」

sk『あー、うん。ここからちょっと離れた所』

「へぇー」

特には気に留めず歩き出す

sk『ふっかはどこ行くの？』

「図書館」

sk『えー勉強？偉いね！笑

俺も着いてこー』

勉強道具持ってるのかよ

というツッコミをすることはもう諦めた

「･････････さっさと行くぞ」

sk『あいあいさー！！』