恋愛なんて嫌いです ページ6
桜も散り、そろそろ梅雨の時期がやってきた
最初は気まずかったバレー部2人にも、ほかの男子と接する感じで話せるようになった
1限目の休み時間、珍しくクラスの仲のいい男子数人が話しかけてきた
最近は3人で話していたが、今日は角名くんと治くんが2人揃って寝ていので話しかけてきたのだろう
｢なあA！今度クラスのみんなで遊びたいんやけどさ、女子達誘ってくれん？？｣
…あぁ、遊びのお誘いか。
よくある事だ
｢佐藤達さ、そう言うのは自分で誘いなよ？｣
｢無理無理！！だってさ、全然仲良くもないのにさ女子と話すとか無理やわ！｣
乙女か貴様は
｢一応私も女子なんだが？？？｣
｢いや、Aは女らしくないし、男みたいなもんやん？？｣
なんて笑いながら佐藤は言った
まわりの男子達も
｢そーそー、こんな力強いやつが女なわけないやん｣
｢すぐ殴るしな笑｣
｢女らしくないもんな、化粧もしてないし笑｣
他の男子もつられて笑っている
うっさい、知ってるよ。
｢そんなこと言うと、誘ってあげないよ？いいの？？｣
右手で拳を作りにっこりと笑いながらそう言うと、男子達は悪かったって！と謝りながら笑っていた
知ってる、よく言われるから。
《Aってさ、顔も性格も男ウケしないよな》
《可愛げねーよな》
《女子が大好きなんだよ、レズだレズ！》
《化粧？やめとけって、豚に真珠みたいなものだぜ？》
《Aちゃんって男子とめっちゃ話すよね？男好きなんじゃない？》
《そこまで可愛くもないくせによくするわ》
《ボディタッチ多いしね笑、調子乗んなブス》
中学の時に散々言われてるから慣れてる。
男子達としばらく日程や、人数の予定などを話て席に戻って行った。
｢ねぇAさん、これあげる｣
後ろで寝ていたはずの角名くんが、私の手のひらにコロンとぶどうの飴を転がした
｢え、角名くんいつから起きてたの｣
｢んーAさんが遊びに誘われてるあたりから？
あんな男子達の、言ってることなんて気にしなくていいよ。ちゃんと女の子だから｣
聞こえてたのか、恥ずかしい
少し嫌そうにしてた顔が、見られたのだろう
｢ありがと。でも、大丈夫だから！いつもの事だし！｣
｢そう？ならいいけど｣
角名くんはふっと微笑んだあと、そのままもう一度寝始めた
バレたらダメだ
期待したらダメだ
同じような事を繰り返したらダメだ
これ以上恋愛や男子のことで傷つきたくないから
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オーちゃん(プロフ) - 案山子さん» コメントありがとうございます。これからも頑張って書いていきます！！ (2020年8月26日 7時) (
レス) id: 9e7ebbb79e (このIDを非表示/違反報告)
案山子 - 面白いです! 無理しない程度に更新頑張ってください。 (2020年8月23日 11時) (レス) id: 483e82a52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーちゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novelErikaOonisi/
作成日時：2020年8月16日 0時
