久しぶり ページ15
アップが終わり練習試合が始まる
最初に試合をしたのは森然高校とだった
主将さんブロッコリーヘアー似合ってるなとどうでもいいことを思いながらスコアを取る
さすが稲荷崎高校、強い。
角名くんも治くんも良い感じに点が決まっていくし、侑くんも今日は調子が良いみたいだ
試合は私達の勝ち。
嬉しそうにアラン先輩にかけよる侑くん
めんどくさそうな顔してる角名くんにお腹を空かせた治くん
私はタオルとスポドリを配った
「今日はこぼさなかったんだね」
と笑いながら言ってくる角名くんはぶん殴っておいた
避けられたけど
休憩している間、生川高校と梟谷学園の試合が始まる
さすが5本指木兎光太郎
良いスパイク打つなぁ
「へいへいへーい！あかーし見た？！俺のスパイク！！｣
「見ましたよ｣
えっ？？
今、赤葦って言った？
「ほら木兎さん、次は木兎さんがサーブですよ」
梟谷のセッターに目を向けると、そこには黒髪のイケメン
……なんで、いるの…？
中学の時より伸びた身長、大人びた顔に少し低くなった声
忘れるわけが無い、初恋の人
少し楽しみにしていた合宿は一気に最悪になった
それくらい会いたくなかった
どうしているの？会うことはないと思ってたのに
バクバクと鳴る心臓を押さえて、近くにいる角名くんにお手洗い行ってくると声をかけ走った
体育館裏の人の来なそうな辺りでうずくまる
まだ2年だよ？もうちょっと気持ちの整理する時間が欲しかった。
マネージャーは数人しかいない
いやでも話す機会は来るだろう
大丈夫、大丈夫だ。赤の他人
初めて会った人だ
我慢するのも、感情を隠すのも得意になったんだ
自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせる
あまり遅いと心配をかけてしまう
私は重い足取りで体育館に戻った
「遅かったね、お腹でも痛めてたの？」
と角名くんの珍しく優しい質問に笑顔で対応する
なんだ、思ったより大丈夫そう
はやく合宿が終わりますように。
そう願いながら試合を見つめた
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オーちゃん(プロフ) - 案山子さん» コメントありがとうございます。これからも頑張って書いていきます！！ (2020年8月26日 7時) (
レス) id: 9e7ebbb79e (このIDを非表示/違反報告)
案山子 - 面白いです! 無理しない程度に更新頑張ってください。 (2020年8月23日 11時) (レス) id: 483e82a52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーちゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novelErikaOonisi/
作成日時：2020年8月16日 0時
