お願い ページ12
次の日、いつも通り学校へ行き昨日貰った飴を頬張っていた
しばらくすると朝練終わりの2人が来て、いつも通り挨拶をした
「おはよー2人とも練習お疲れ様」
「おはよぉ…｣
「あー、ほんとに疲れた」
と朝から不機嫌そうな治くんとげっそりしてる角名くん
どしたの？と聞けばどうやら朝から宮ツインズが喧嘩したらしい
治くんの顔を見ると少し頬に引っかき傷があった
「試合近いのに怪我したらダメやろ〜。絆創膏あげるけんほっぺに貼っときな」
そう渡すと素直に受け取り狐の柄の絆創膏をほっぺに貼った
しばらくムスッとしていた治くんだったが、唐突に
「あっ、Aさん今日の放課後暇か？？｣
と聞かれた
「えっ？まぁ帰宅部だし友達も少ないから暇だけど」
そう言うと、哀れな目で見られ「じゃあ放課後開けとってや｣と頼まれた
何故だろう嫌な予感がする
時間はあっという間にすぎ放課後
右腕を角名くん左腕を治くんに捕まれ連行されていた
「あのぉ、これはどういうことでしょう……」
「いや、逃げられたらいけないから」
「体育館までの我慢やで」
なに？昨日逃げたからリンチされるの？？やだよ？！怖い怖い怖い
「北さん、連れてきました」
治くんが体育館を開けてそう叫ぶと、バレー部の主将である北信介先輩が待っていた
「2人ともありがとうな
初めましてAさん、バレー部の主将の北信介です
急に来てもろうてすまんな。君にお願いがあるねん｣
お願い？あの北先輩が？え、罰ゲームか何か？？
「そんなビビらんといて
実はな、夏休み東京まで合宿に行くねん。試合メンバーだけ行くんやけど、マネージャーが欲しくってな
いつもは2年生とかにしてもらってたんやけど、1週間練習させずにマネージャー業務さすんは可哀想やけん臨時のマネージャーを入れようってなったんよ｣
「……その臨時マネージャーに私が選ばれたってことですか？」
「Aさんは侑や治にキャーキャー言う子やないって角名と治に聞いたんや
これはお願いやけん断ってくれても大丈夫や
でも、もし大丈夫なら引き受けて欲しいねん。もちろん合宿費はこっちから出させてもらう
お願い出来んやろか｣
そう言いながら頭を下げる北先輩
「いや、あの頭下げないでください？！」
「人にものを頼むときは頭下げるんが普通やろ？」
いやそーですけど！
北先輩に頭下げられると困るんだよ！なんか私が悪いことしたみたいになる！
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オーちゃん(プロフ) - 案山子さん» コメントありがとうございます。これからも頑張って書いていきます！！ (2020年8月26日 7時) (
レス) id: 9e7ebbb79e (このIDを非表示/違反報告)
案山子 - 面白いです! 無理しない程度に更新頑張ってください。 (2020年8月23日 11時) (レス) id: 483e82a52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーちゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novelErikaOonisi/
作成日時：2020年8月16日 0時
