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「私よりも鬼狩りの方が怖いか」

「いいえ!」

「お前はいつも鬼狩りの柱と遭遇した場合逃亡しようと思っているな」


私も鬼狩りにあったら逃げるけどね。

それはいいんだ。


「いいえ思っていません!私は貴方様のために命をかけて戦います!!」

「………」


無惨様が少しだけ黙る。何か考えているのだろうか。


「お前は私が言うことを否定するのか?」


何を言う暇もなく、下弦の肆は殺された。

強い血の匂いに少し気分が悪くなってくる。

けど、最初に言ったからには途中で割り込むのも無残様に悪い。


「ほぉ」


無惨様の声に上を向く。と、下弦が一人何処かへ逃げていった。

あぁ、可哀想。逃げれなんてしないのに。

下弦の参の頭はいつの間にか無惨様の手の中。


「もはや十二鬼月は上弦のみで良いと思っている。下弦の鬼は解体する。最後に何か言い残すことは?」


頭の奥が揺れる。

視界が若干ぼやけるが、私はそこに踏みとどまった。


「私はまだお役に立てます!もう少しだけ猶予を戴けるならば、必ずお役に!」

「具体的にどれだけの猶予を?お前はどのような役に立てる?今のお前の力でどれ程のことができる?」

「血を……!!貴方様の血を分けて戴ければ私は必ず血に順応してみせます!より強力な鬼となり戦います!」


下弦の弐は必死に言葉を紡ぐ。

無惨様が持っていた下弦の参の首が投げ出される。


「なぜ私がお前の指図で血を与えねばならんのだ。甚だ図々しい。身の程を弁えろ」

「違いますっ!!違います!!」

「黙れ。何も違わない。私は何も間違えない」


無惨様は青筋を立てて怒っている。

が、場違いにも、違わないって言い方可愛いな。と思ってしまった私の精神はかなり強いのかも知れない。


「全ての決定権は私に有り、私の言うことは絶対である。お前に拒否する権利はない。私が“正しい”と言った事が“正しい”のだ」

「お前は私に指図した。死に値する」


瞬きするまもなく、鬼は消し去られた。

捌→←陸



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設定タグ:鬼舞辻無惨 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
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るく - めっちゃ面白かったです!無惨様イケメンでした! (2022年12月22日 12時) (レス) @page31 id: 8a619dd2b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いなりずし | 作成日時:2021年2月6日 16時

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