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序章 ページ1
強く、生まれたかった。
健康に、生まれたかった。
皆んなと一緒に、走って遊びたかった。
「余命一週間ですね。」
医者から告げられた言葉は、深く心に刺さった。もう、生きられないと、実感した。
親は然程悲しまなかった。
寧ろ、私には喜んでいる様に見えた。
生まれた頃から病弱で、外に出られなかった。私は、親のお荷物で嫌われていた。
何時も可愛がられるのは妹ばかり。健気で可愛くて素直で健康な妹は、大層甘やかされて育った。だからなのか、妹は自分の欲しいものは何でも手に入れられると思っていた。
「自分だけが特別だから、姉は可哀想なの。」
と何時も意地悪な顔をして笑っていた。
私の好きなものは、欲しいものは全て奪ってゆく。
私は毎日毎日一人苦しみに耐える。
誰も、見てくれない。誰も、認めてくれない中。
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るく - めっちゃ面白かったです!無惨様イケメンでした! (2022年12月22日 12時) (レス) @page31 id: 8a619dd2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いなりずし | 作成日時:2021年2月6日 16時