私の世界は灰色です。 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:278 hit

秘密の場所ページ5

坂「じゃあ、行こー！」

「はい」

坂「抜け出したわいいもののどこに行こ？」

「何も考えてなかったんですか？」

坂「うん！」

「じゃあ、いい所を教えてあげます。」

坂「どこどこ？！」

「でも約束してください。絶対誰にも言わないでくださいね。」

坂「はーい！」

・

・

・

「着きました。」

坂「ここは？」

「私のお気に入りの場所です。誰にも教えたことの無い私だけが知ってる秘密の場所です。」

坂「そんな秘密の場所に僕を連れてきていいの？」

「なんででしょうね。坂田さんになら教えてもいいかなって。」

坂「そっかーなんか嬉しい！」ﾆｺｯ

また笑った。

この人は笑顔が似合うな……

私とは大違い…

「坂田さんは笑顔が似合いますね。」

坂「そうかなー？」

「はい！太陽みたい。」

そう。とりあえず会釈するだけの私とは違い

何もかもに心の底からの笑顔を出す坂田さんは、私には、眩しいほど輝いて見えた。

太陽のように見えた……

あぁ、もうすぐ舞踏会が終わってしまう。

坂田さんと話せるのもあと少し。

「坂田さんとのお喋りは楽しいですね。」

坂「そう？」

「はい」

坂「なぁ、会った時から気になってたんやけど、、、なんで会釈ばかりするの？｣

「えっ……」

坂「気づいてへんと思っとった？」

「……はい。」

だって、気づかれたことがなかったから

坂田さんが初めてだから、、、私が会釈しかしないのに気づいたのは。

「凄いですね……」