【刀剣乱舞】小狐丸との子どもを授かりました。

お悩み相談-小狐丸side- ページ5

「主さま、ただいま戻りました」

本丸に帰ってきた私たちを笑顔で迎える主さまに頭を下げる。

「お疲れ様でした。戦績は後ほど聞かせてくださいね」

主さまはそれだけ言うと先に部屋へ戻られた。

「おかしいな」

「どうしたんですか？小狐丸」

「いや、今日はAがおらんのじゃ。いつもなら主さまと一緒に出迎えてくれるのだがのう」

どうしたものかと腕を組むと一期は仲むつまじ気ことですねと微笑んだ。

昨日はいろいろあったし、気にしているのだろうか。

そう考えながら廊下を歩いていると、

「あー！小狐丸さん！！なんかAが大変なことになってるよー！？」

息を切らしながら、乱と獅子王が走ってやって来た。

「廊下は走るでないと言っておるだろう」

「それどころじゃねーんだって。昨日なにがあったのか知らねーけど本当にあいつヤバいぞ！」

とにかく部屋に行け！と獅子王たちに押され、いそいでAのいる部屋へ向かった。

あなや。

そこで目にした光景は驚きだった…。

「ああぁぁあん、小狐丸さま〜！！」

「あーん、小狐丸さまー！！」

「それでは小狐丸さまを落とすことなぞできませぬ！もう一度！！あーん、」

そこには間違いなく狐と私の嫁がいた。

こやつらは一体何をしているのじゃ！？

「あーん、小狐丸さま！！あー……」

「ちょっ、ちょっと待った！！」

これはまずいと察し、すかさず止めに入る。

何をしているのかはわからないが、Aが間違った知識を植え付けられているのは見て取れた。

「あ、おかえりなさい。小狐丸さま」

「出陣ご苦労でありました！」

ひとりと一匹は満面の笑みで振り返る。

「いや、それは良いのじゃが…。お主らはそこで一体何をしておる」

「小狐丸さまと子を成すための練習です！どうすればあなたが満足出来るか狐さまに教えてもらっていたのです」

かわいい妻の口から爆弾とも言える発言をされ、思わずたじろぐ。

それがこの有り様か…！？;

「狐や。少し席を外してもらえるか？」

「はい！もちろんですとも！！」

狐はAに頑張りくださいませ！と言うと足早に部屋を出て行った。

いやしかし、

「昨日はお主の意思で止めたじゃろう。なにもお主が気をつかうことなぞなかろう」

そうでしょうか？と柔らかく微笑む彼女に思わず息を呑む。

「狐に何を吹きこまれた？」

「ﾋﾟ＿＿＿とか、ﾋﾟ＿＿＿＿とか…」

狐よ、やってくれたのう。

とりあえず私はAの誤解を解くことに専念する。

お誘い→←お悩み相談

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す