【刀剣乱舞】小狐丸との子どもを授かりました。

お悩み相談 ページ4

「はぁ…」

ただいま小狐丸さまは出陣中。

わたしは主さまに頼まれていた仕事を片付けながら、ため息ばかりついていた。

わたしの経験が浅すぎたせいで小狐丸さまのことを振り回しているのではないだろうか。

いや、「ないだろうか」ではなく、まさに振り回しているのだけれど。

筆を動かす手を止めて机に突っ伏す。

「一期一振さまに聞いてみましょうか」

彼ならわたしの悩みを真剣に聞いてくれそうだし、何よりも物腰が柔らかいのでこちらから話しかけやすい。

「うん、そうしましょう！」

わたしは出来上がった資料を主さまに持って行くと彼の部屋に向かった。









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「…そういえば彼も今日は出陣中でしたね」

部屋はもぬけの殻だった。

やっぱりそれぐらいの事は自分でどうにかしろと言うことだろうか。

仕方ない、引き返そう。

そう思って踵を返した時だった。

「これはこれはA殿ではありませんか！」

いそいで振り返ると、そこには鳴狐さまのお供の狐さまがいた。

「こんにちは。今はお一人ですか？」

「あいにくうちの鳴狐はただいま留守中でして…」

このお方もか。

狐さまはふんふんと鼻を鳴らすとわたしの近くに駆け寄った。

「それはさておき、A殿はなぜここに？」

「一期さまに相談事があったのですが、どうやら彼も留守のようでして」

「それなら私が聞いて差し上げますぞ！」

「えっ、本当ですか？」

それもいいかもしれない。

狐さまは名前の通りかわいい狐の姿をしている。

案外こちらのほうが一期さまよりもいろいろと話せるかもしれない。

「では。わたしのお部屋に来ていただけますか？」

わたしがそう言うと狐さまはもちろんですと尻尾をピンと立たせた。

そしてこれから、

「はい！A殿、もう一度です！！」

「うぅ、なかなか難しいですね」

謎の儀式(？)が行われるのだった。

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