【刀剣乱舞】小狐丸との子どもを授かりました。

はろうぃん-番外編-2 ページ27

「…助かりました」

「お主も大変じゃのう。なにせ『はろうぃん』とやらは子どもたちにとっては一大イベントだそうだ」

「仮装は可愛らしかったのに。まさかこんな目にあうなんて」

なんだか可笑しくなって急に笑いが込み上げてきた。

そして、そんなわたしに小狐丸さまが手を差し出す。

「？」

「もちろん、私にくれるだろう？」

「えっ、」

にこにこと満面の笑みで言う彼に今「ない」と言うのはかなり危険だ。

…先程よりも凄まじいイタズラが返ってくるに違いない。

「こ、小狐丸さま」

「その様子だと…ないようじゃの」

「うっ」

「ならばイタズラじゃ」

そう言った瞬間、視界が反転して床に押し倒された。

「こ、小狐丸さま！…んっ」

突然のキスに頭の中が混乱する。

小狐丸さまは唇を離すと妖艶な笑みを浮かべた。

「お主の唇も十分美味だな」

「何言ってるんですか！」

余裕のある顔で言われて顔が熱くなる。



トリックオアトリート、それは魔法の言葉。



「仕返しですからね」

わたしは小狐丸さまのほっぺたに軽く口付けた。

「やるな、お主」

「ふふっ」

イタズラされるのは困るけれど…

今日のように甘い時間を過ごせるのであれば、それも悪くない。



「トリックオアトリート！」



わたしのお菓子はあなたの唇。

お菓子くれなきゃイタズラしちゃいますからね？









ﾟ･*:.｡❁はろうぃん-END-ﾟ･*:.｡❁

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